熱中症 【ねっちゅうしょう】

 炎天下で、釣りに熱中するあまり、熱中症に・・・。
釣歴の長い経験豊富な人たちですら、今年は次々と熱中症患者となって、梅干しをしゃぶりながら冷房に当たっている姿を見ます。

 そもそも、「熱中症」って何でしょうか。

 三省堂大辞林 第二版」によれば・・・
 高温下での運動や労働のため、発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。
体温上昇,発汗停止とともに虚脱・痙攣(けいれん)・精神錯乱・昏睡(こんすい)などを起こし、生命の危険を伴うこともある。

 「熱射病」は・・・
 高温多湿の場所に長時間置かれ、体の熱放散が十分行えないときに起こる病気。頭痛・めまい・倦怠(けんたい)感などに始まり、体温の著しい上昇や発汗停止、昏睡(こんすい)・痙攣(けいれん)などを起こす。

 「日射病」は・・・
 長い間強い直射日光を体に受けた結果起こる熱射病。体温が急にあがり、頭痛・だるさ・めまい・あくびなどの症状が出て意識がなくなる。病(えつびよう)。霍乱(かくらん)。

 つまり、アクビが出始めたら「睡眠不足」を疑うより、この季節は日射病の前兆として見るべきかも知れませんよね。

下記、熱中症のホームページから抜粋
http://www.heat.gr.jp/

熱中症の発症者に対して、応急手当を行うのに必要な物は以下の通りです。
[1]冷却剤
  (氷嚢、アイスパックなどと、冷水を作るために十分な量の氷)
[2] 送風器具
  (送風できるものならば、団扇、扇風機、服など、どのようなものでも可)
[3] 水 もしくは ゆるいお湯
  (可能ならば、霧吹きを用意し、その中に水を入れておく)
[4] 痙攣(ケイレン)の対処用に、塩分濃度0.9%の飲み物
  (例: 生理食塩水)
[5] スポーツ・ドリンク
  (塩分濃度0.1~0.2%、糖分濃度3~5%で、5~15℃程度に冷やしたもの)
[6] 携帯電話
  (現場から、すぐに救急車を呼べるようにするため)

冷水タオルマッサージと送風
 衣類をできるだけ脱がせて、体に水をふきかける、その上から、冷水で冷やしたタオルで全身、特に手足(末端部)と体幹部をマッサージ(皮膚血管の収縮を防止するため)する。風をおこすようにうちわ、タオル、服などで送風する。使用する水は冷たいものよりも、常温の水もしくはぬるいお湯が良い。
氷(氷嚢、アイスパック)などで冷却
 氷嚢、アイスパック、アイスノンなどを、腋下動脈(両腕の腋の下にはさむ)、頚動脈(首の横に両方から当てる)、大腿動脈(股の間にあてる)に当てて、血液を冷却する。
水を体表面にかけて送風(気化熱によって冷却)
 霧吹きなどで、水を吹きかけてその気化熱で冷却する。繰り返し吹きかけつつ送風する。皮膚表面を冷却しないで、かつ、震えを起こさせないよう注意。そのため、できるだけ温水のほうがよいと考えられるが、温水でないといけないものではない。送風にはドライヤーで温風を用いるのもよいが、うちわなどで扇ぐことでも可。

 ・・・人間の体温は低温側に対して強く、高温側に弱い。発症したら、冷やしすぎを臆せずギンギンに冷却して窮地を切り抜けて下さい。