水温を味方に

 「今日は涼しいですねぇ~」なんて、人と会えば挨拶の言葉は気温のことばかり。
そんなわけで、ちょっと古い話ですが、03年「月刊 つり人」4月号No.682の特集を思い出したので書いてみます。

 特集のタイトルは、
あなたは「水温」を味方につけていますか
です。

 見開きの扉で

春の長雨魚寄る「春のフナは濡れて釣れ」
秋の長雨食い渋る
東風(こち)が吹くと水温が下がる

 などの諺や言い習わしを紹介しており、これも興味深いのですが、思い出したのは東京都水産試験場主任研究員・加藤憲司氏が書かれた「魚のすべてを左右する水温という要素」の記事内容です。

 そのなかで

水温が20度よりも高いところに成長や産卵に適した水温帯を持つ魚を温水魚という。
コイやフナは水温35度くらいでも平気で泳ぐ。
コイやフナは水温が10度を切ると食欲が衰える。
コイやフナは5度になるとほとんどエサを食べずに冬眠状態になる。
コイやフナは25度前後になると活発に摂餌する。
産卵水温は地方によって異なるが、コイ(15~20度)フナ(18~20度)。

 という記述があり、フナは温水魚の中でも高温に強い魚だということを頭におきながら、水温25度が一番エサを食うことを理解しました。

 であるなら、26日の清遊湖は水深3mで27度あった訳ですから、さらに深場に25度のエリアがあるならば、そこが狙いめと言うことではないかと・・・10尺チョウチンでは熱いので、もっと深場・・・これはあくまでも想像ですよ、単純に想像だけ。

 大体、極寒・北海道の寒ベラ釣りなんていうのもあるから、これも一概には言えませんけれど・・・。