値上げ前の駆け込み需要でビール系飲料6・5%増


まだ安い!で出荷増 値上げ前の駆け込み需要でビール系飲料6・5%増
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080312-00000938-san-bus_all
3月12日13時58分配信 産経新聞

 ビール大手5社が12日発表した2月のビール、発泡酒第3のビールの課税出荷数量は前年同月比6.5%増の3435万ケース(1ケース=大瓶20本換算)と3カ月連続で増えた。キリンビールが2月、アサビビールが3月に実施した値上げの前に駆け込み需要が膨らみ、全体を押し上げた。3カ月連続の増加は平成18年1~3月以来、1年11カ月ぶり。

 内訳は、ビールが同19.8%増と3カ月連続プラス。これに対し、発泡酒は同9.3%減、第3のビールが同2.0%減と、それぞれ3カ月ぶり、5カ月ぶりにマイナスに転じた。発泡酒第3のビールの出荷割合が全体の6割弱を占めるキリンの反動減が響いた。

 一方、3月1日から値上げしたアサヒは、ビール類全体で同52.3%増の大幅な伸びを示した。ビールは同61.9%増、発泡酒は同33.9%増、第3のビールは同38.3%増とそろって大幅増。同社のビールの単月シェア(市場占有率)は65.5%に達し、初めて6割を超えた。アサヒの「スーパードライ」への卸・流通各社の駆け込み需要が、キリンの値上げ後の買い控えを補った格好だ。