アーサー・C・クラーク逝去

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コロンボ 19日 ロイター]

 小説「2001年宇宙の旅」で知られる英国人サイエンスフィクション(SF)作家アーサー・C・クラークさんが、スリランカで死去した。90歳だった。クラークさんの秘書が19日明らかにした。
 秘書によると、死因は心肺機能の不全。1917年に英国で生まれたクラークさんは、70年近くにわたるキャリアの中で80冊以上の著作と多くの短編小説や記事を執筆。1940年代には、2000年までに人類が月に到達すると予想していた。
 クラークさんは昨年12月、90歳の誕生日に友人向けの別れのメッセージを録音。その中で、生きているうちに地球外生命体が存在する証拠を見たかったと述べていた。

アーサー・C・クラーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

アーサー・C・クラーク(Sir Arthur Charles Clarke, 1917年12月16日 - 2008年3月19日)は、現代を代表するSF作家の1人。

1960年代から1970年代にはロバート・A・ハインラインアイザック・アシモフと並んでビッグ・スリーと称されるSF界の大御所として活躍。他の2人が、エンターテイメント、SF叙事詩を志向したのに対して、クラークは豊富な科学的知識に裏打ちされた近未来を舞台にしたリアルなハードSF作品群と、仏教思想に共鳴した「人類の宇宙的進化」を壮大に描く作品群とに、特色がある。著書は『幼年期の終わり』、『2001年宇宙の旅』など、SF多数。そのほとんどが邦訳されている。短編では『太陽系最後の日』や『時間がいっぱい』などが有名。SF以外の小説は、その活動の初期に1冊あるのみ。

多くの科学者や宇宙飛行士らと親交があり、何人かは小説に登場している。アイザック・アシモフと、もし「最高のSF作家は誰か?」と聞かれたら互いの名を答える「アシモフ - クラーク協定」を結んでいたと言われている。

後年はスリランカに住んだ。『スリランカから世界を眺めて』という、スリランカでの暮らしに触れたエッセイ集もある。ダイビングなどを趣味にしている。晩年まで小説を執筆した。