伊特産・モッツァレラチーズからダイオキシン


3月27日12時39分配信 読売新聞

 【ローマ=松浦一樹】イタリア保健省が26日発表したところによると、同国南部の特産品であるモッツァレラチーズの一部製品から、人体に有害なダイオキシンが基準値を超えて検出された。

 これまでの調べによると、25業者のチーズ加工所などで、汚染製品や原料が見つかっているという。日本の厚生労働省はすでにイタリア製モッツァレラチーズに対して「輸入保留」の措置を取っている。

 モッツァレラチーズは、水牛の乳を原料とする南部カンパーニア州の特産品。今月下旬になって、一部製品にダイオキシンが含まれている疑いが浮かび、伊検察当局などが同州130業者の水牛飼育施設やチーズ加工所を対象として、原料や製品の検査を進めていた。検査結果は欧州連合(EU)にも報告された。