今度は「爽健美茶」に除草剤 女性治療


4月8日8時0分配信 産経新聞

 兵庫県加東市内の無職女性(54)がスーパーで購入したペットボトル製品のお茶を飲み、気分が悪くなって病院に搬送されていたことが7日、分かった。命に別条はない。県警でお茶の成分を鑑定したところ、除草剤の成分を検出したことから、県警は人為的に混入させられたとみて威力業務妨害などの容疑で捜査を始めた。

 検出されたのは、東京都練馬区の会社役員男性が3月26日、スーパーで購入して飲み、下痢の症状を訴えた花王特定保健用食品の健康飲料ヘルシア緑茶」から検出された成分と同じ「グリホサート」だった。

 県警社(やしろ)署の調べでは、女性は6日午後3~4時ごろ、お茶を飲んだ。商品は日本コカ・コーラ社の「爽健美茶」(500ミリリットル)で、購入は3日か4日ごろ、市内のスーパーだった。西脇市内の市立病院に搬送され、病院から警察に通報があった。

 グリホサートを含む除草剤は広く市販されており、公園や運動場などの雑草除去にも使われる。中毒になると、吐き気や下痢、発熱などの症状が出る。

 ペットボトルのふたが緩かったかどうかについて、女性は「覚えていない」と話しているという。