新日石、7月卸価格9円引き上げも レギュラー店頭初の180円突破か


6月16日20時37分配信 産経新聞

 石油元売り最大手の新日本石油は16日、原油価格の高騰と為替の円安で、原油調達コストが前月と比べて1リットルあたり8・7円上昇したことを明らかにした。上昇分は7月出荷分のガソリンなど石油製品の卸価格に反映させる方針。出光興産やジャパンエナジーなどの元売り大手も同7~8円の値上げを行う見込みだ。レギュラーガソリンの全国平均店頭価格は、9日時点で1リットル=172・4円だが、卸価格の引き上げ分がそのまま店頭価格に転嫁されれば、史上初の180円台突破が現実となりそうだ。

 新日石によると、先月26日~今月13日までの原油調達コストは、原油価格が前月比1リットル6・9円、為替の円安で同1・8円上昇したという。同社は先月26日から当月25日分の原油と為替に基づき翌月の卸価格を決めるが、現状の原油・為替水準が続けば、9円弱を卸価格に反映させる。

 一方、半月単位で卸価格を見直す出光興産も、7月前半出荷分の卸価格が1リットルあたり7~8円値上がりするとの見通しを示すほか、ジャパンエナジーも大幅引き上げを考えている。

 石油情報センターの調べでは、レギュラー価格の全国平均は9日に記録した172・4円が昭和62年の調査開始以降の最高値となっている。ただ、同調査開始前の57年には、総理府(現内閣府)調査の東京都区部平均で177円の記録がある。7月に180円台を突破すれば、名実ともに過去最高値の更新となる。


 ・・・また、今月末、ガソリンスタンドを往復することになります。