ヒラメの目はゆっくり移動=進化途中の先祖化石発見-米博物館

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7月10日2時30分配信 時事通信

 海底の砂に潜み、小魚を狙うヒラメやカレイは、誕生時には目が頭の左右にあるのに、成長に伴い一方の目が反対側に移動する。このゆっくりとした変身は、段階的な進化過程を再現したものであることが分かった。米シカゴ・フィールド博物館の研究者が、欧州で発掘された約5000万年前の先祖の化石を調べ、片方の目が移動しかけた状態で成長し終えていることを発見。10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 ヒラメ類の目の進化をめぐっては、ある時点で突然、頭の片側に両目がある種が出現したとの説が1930年代に提唱され、有力とされてきたが、今回の発見で覆された。
 同博物館のマット・フリードマン助手は、欧州の博物館に所蔵されている魚類の化石を、コンピューター断層撮影装置(CT)など最新技術で分析。その結果、イタリア北部で発掘された化石が最も原始的なヒラメ類の新属新種であり、左目が頭の上側に寄っていることが分かった。
 さらに、イタリアやフランスで発掘された後、従来ヒラメ類と思われていなかった別の種の化石は、頭の上側に寄っているのが左目だったり、右目だったり、個体によってまちまちだった。 

????????左ヒラメ、右カレイでしたよね? う~ん?