国産ウナギ高騰 土用丑の日 食卓直撃

 明日は、土用の丑の日ですね。


7月23日9時29分配信 京都新聞

 土用丑(うし)の日(24日)を前に、中国産ウナギの入荷が激減し、国産ウナギは価格が上昇している。産地偽装事件などで中国産離れが進んでいるためで、高値と偽装事件の影響に見舞われたスーパーなどでは、産地表示などの強化で安心安全をアピールして、消費者をつなぎ留めようとしている。
 京都市中央卸売市場第一市場(下京区)によると、活ウナギの6月の入荷量は14・9トンで前年同月比31・3%減。7月も同3割少ない32トンとなる見通し。かば焼きなどの加工ウナギも同様で、6月の入荷量は同56・8%減の26・3トンで、7月も同2割減の65トンとなる見込み。減少しているのは主に輸入の中国産で、活ウナギ、加工ウナギとも約3-4割減っている。同市場は「相次ぐ事件で中国産離れが進んでいるのに加え、ウナギの稚魚シラスの不漁などが原因」(業務課)としている。中国産離れのあおりを受け、値上がりしているのが国産ウナギ。京都、滋賀でスーパー83店を展開する平和堂彦根市)では、国産のかば焼きは、前年より200-300円高い1匹1300-1700円で販売。京都高島屋下京区)でも、国産ウナギのかば焼きは1匹1000-2000円前後で、「卸値の値上がりで、販売価格は昨年の同時期に比べ約3割値上がりしている」(広報担当)という。
 値上がりと産地偽装事件などで、消費者のウナギ離れが心配される中、平和堂は今月2日から、かば焼きの売り場に産地名や生産者の名前、顔写真が入ったパネルを設置。現在は、総菜売り場のうな丼などにも表示を拡大し、安心安全を打ち出している。同社は「最も需要が高まる丑の日には前年並みの売り上げを確保したい」(広報担当)としている。