プール排水を河川へ、残留塩素で魚大量死


9月19日13時11分配信 時事通信

 高濃度の塩素を含んだプールの水を川に流したとして、
新潟県警長岡署は19日、県内水面漁業調整規則(有害物遺棄)違反容疑で、
長岡市立小学校の男性教頭(53)と男性教諭(47)を書類送検した。

 調べなどによると、男性教諭は教頭の指示の下、
5月29日午前8時ごろ、プール清掃のため、約190立方メートルの水を西谷川に流した疑い。

 プールの水に大量に含まれていた塩素が原因で川魚が大量に死んだ。
教諭は清掃しやすくしようと、前日に塩素が入った大量の消毒薬をプールに投入していたという。



 長岡市栃尾表町を流れる西谷川で発生した魚の大量死で、市は市立栃尾南小学校(同市上の原町)のプール排水が原因と断定した。同校は清掃のため、従来の倍の量の塩素系薬剤を投入、中和せずにそのまま川に流していた。

 市によると、同校は5月28日夕、大小2つのプールの汚れを落とすため、教諭3人が次亜塩素酸カルシウムを昨年の倍に当たる70~80キロ投入。29日午前8時ごろから大プール(水量325立方メートル)の排水を始めた。午後1時ごろ、塩素臭が強いため中和剤を投入するよう教頭から指示があり排水を一時停止したが、教諭らは中和剤投入を忘れ、午後4時ごろから再び排水したため、排水約300立方メートルが川に流れ込んだ。

 西谷川の大布橋付近では29日昼ごろ、ハヤなど約500匹の魚が死んでいるのを市民が発見、市栃尾支所に通報していた。

個人の意見

「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」の
米百俵”で有名な長岡藩士小林虎三郎など、教育には昔から熱心なことで知られる土地で起こった、教育現場の事件でした。