ボージョレ・ヌーボーあす解禁

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11月18日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ


 フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」の販売が19日解禁される。今シーズンの商戦は、円高原油価格下落に伴う運賃安で、前年より1割前後安い1本当たり2300円前後が主流となる。ただ、輸入元の多くは、瓶より軽いペットボトルの採用や、小容量の飲み切りタイプなど、より“値ごろ感”を打ち出した商品を取りそろえ、消費不況への対応に懸命だ。流通大手の一部では、1本当たり1000円を切る「格安」で販売を決めるなど、ボージョレをめぐる価格競争も激化している。

 今年のボージョレは、生産地のボージョレ地区が、ブドウの生育に理想的な気候で、色や香り、味わいのバランスがよく「50年に1度の出来」(サントリー)という。

 今年の特徴としては大手酒類メーカーの間で、価格を引き下げるためペットボトル容器の採用が広がっていることだ。瓶に比べ3割の軽量化が可能で、輸送費が大幅に低減できる。

 メルシャンは同社のボージョレとしては初めてペットボトル容器を採用。仏アルベール・ビショー社から輸入するボージョレのうち、1割に相当する5000ケース(1ケースは750ミリリットル×12本入り換算)をペットボトル容器にする。750ミリリットル入りで瓶より15%安い2020円前後の見込みだ。

 サッポロビールも同量のペット容器タイプを1800円で売り出すほか、キッコーマンは飲みきりサイズの187ミリリットルペット3本入りを2200円で販売する。

 サントリーアサヒビールはペット容器入りは販売しない。ただ、アサヒは250ミリ入りの飲みきり瓶タイプ(1050円前後)を投入するなど、小容量化で消費者の節約志向に対応する。

 一方、流通大手では、大手酒類メーカーより最大4割安いPB(プライベートブランド=自主企画)を設定するなど“価格破壊”が進む。ドン・キホーテはペット容器の750ミリリットル入りを880円、西友は890円でそれぞれ発売。イオンも980円で売り出すことを決めた。ボージョレ・ヌーボーで1本当たり1000円を切る商品は初めて。西友では「低価格にすることで、たくさん飲んでいただけるのではないか」と期待を寄せる。

 フランスの通関実績によれば、ボージョレの対日輸出数量は2004年の104万ケースをピークに、08年まで4年連続で縮小。メルシャンの試算では、今年の輸入数量も、前年比約2割減の45万ケースとピークに比べ半減以下を予想する。

 大手酒類メーカー別でも、サントリーが同35%減の12万4000ケース、メルシャンが23%減の6万3000ケース、アサヒも25%減の4万5000ケースと大幅減を予測。半面、イオンが10%増の4万2000ケースを見込むなど、低価格なPB商品をテコに販売増を狙う。(今井裕治)

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 ボジョレも、価格競争ですか。