「徳利イカ」復活

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12月20日16時27分配信 読売新聞


 福井県高浜町内で約40年前まで土産物などとして盛んに製造されていた「徳利イカ」を、町民有志による「徳利イカを復活する会」(池田康信代表)がよみがえらせた。

 熱い日本酒を注ぐとしみ出るイカの風味が絶妙で、試作品も好評。来秋から、本格的に販売を始める予定だ。

 同町内では昭和初期から製造が始まったとされるが、乾燥に手間がかかることなどから次第に廃れ、伝統的な製法を知る人もわずか2、3人に。同会は「地域の特産品を守り、伝えよう」と、メンバー約20人が経験者から聞き取りをするなどして、10月頃から試作を重ねてきた。

 東北地方などでも作られ、スルメイカが使われることが多いが、同町の徳利イカは秋から冬にかけて若狭湾でとれるアオリイカを使用。同会メンバーによると「スルメイカよりも、酒を入れた時のコクがよく出る」という。

 内臓を取り除いたイカを裏返したり、穀物を詰めたりして、形を整えながら約1か月間、天日干しさせる。表面があめ色になると完成で、5、6回、熱かんを入れて楽しんだ後は、酒のつまみとして楽しむことができる。

 今年は約100個を試作。同町内で今月開いた試飲会でも好評で、今後は受注販売に備えて製造工程の見直しを進めるほか、町民向けに作り方を教える講座を開くなどして普及を図る。池田代表は「町民に“マイ徳利”を持ってもらい、県外には、福井の地酒とセットで売り出したい」と意気込んでいる。



個人の意見

 フグやカサゴヒレ酒、イワナの骨酒など、こうした燗酒の楽しみ方がありますね~。
その昔は「2級酒が特級酒に思えるほど美味くなる」と、安酒を燗上がりさせる手段だったみたいです。
 パックの経済酒を飲むときに、お試しアレです。