魚ドル・安西真美




12月19日9時4分配信 産経新聞


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【一芸アイドル最前線】

 魚のことを話し始めると止まらない「魚(うお)ドル」。魚専門の人気サイエンスライターさかなクンの女性バージョンの魚博士といってもいいほど、魚に詳しい。

魚をさばく腕前は一流で、テレビのバラエティー番組の企画で水着姿でマグロを解体したこともある。


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「私はお魚たちの宣伝役。名前も分からない魚たちのことをもっと学び、多くの人たちに知ってもらえたらいい」と話している。(村上智博)

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 恋人はナマズなのだそうだ。南米アマゾンに生息するナマズ「バトラクスキャット」を、この春から自分の部屋の水槽で飼っている。

 半年間、“同棲(どうせい)”しているうちに、体長は16センチほどにまで成長した。「熱帯魚を取り扱う店で出合い、一目ぼれしたんです。突然、体を膨らませてタヌキみたいにコロコロするのが、とにかくかわいい」と目を細める。

 3歳のときからダンスに親しんでいた。高校からはミュージカルダンサーとして活躍。東京・初台の新国立劇場などでオペラ「カルメン」や「ヘンゼルとグレーテル」のバックダンサーも務めたことがある。

 だが、21歳で体調を崩し、1年間にわたり自宅療養を余儀なくされた。

 「ダンサーは1年もダンスをしなくなると、元通りになるには3年間は練習をやらないと調子を取り戻せないんです」と言う。体が思うように動かないことにもどかしさを覚えていた。

 そんなときに偶然、テレビで魚の雑学を紹介する番組を目にして、人生が一変した。「イワシは敵に食べられそうになると、うろこを分身として食べさせ、そのすきに逃げる」といったウンチク話に興味を持ち、必死にメモを取った。

 「スーパーの店頭には並ばないような魚のことも、もっと知りたいと思いました」。図書館で魚の専門書を読みあさり、ノートにイラスト入りで一つ一つ特徴を書き留めた。

 「学んでみて、魚の種類の多さに驚きました。あまりに自分が魚たちの生態を何も知らないことを痛感させられました」。今や愛読書は魚図鑑だそうで、毎日2時間は勉強する。ノートは数十冊にも増えた。

 全国各地の水族館にも足を運んだ。水槽の中でひっそりと地味に泳いでいる魚に、自分なりに名前を付けるのを楽しみにした。「今日はあの子に会いに行こう」と何度も通ううち、自然と知識が豊富になった。

 イチオシの魚は「アイナメ」だという。「普段は土のような色ですが、産卵期になると黄色に変わるのがきれいなんです。産卵後に孵化(ふか)するまで、雄が1カ月は子供に付きっきりで守る。そんな夫婦愛が好きになりました」

 手術後のリハビリも兼ねて、釣りにも挑戦した。夏には週の半分ほど、冬でも週に数回は神奈川県の横須賀方面や千葉の漁場などに出向き、船釣りを楽しむようになった。

 「釣果はさっぱりでも、海中に仕掛けをたらし、どんな魚がかかるか待つだけで幸せ。魚の気持ちを読み、実際に釣り上げたときは、してやったり!! 気持ちがいいですよ」

 釣った魚は決まって写真を撮影する。じっくりと観察し、学ぶことは忘れない。

 魚料理も覚えた。自分なりのアイデアで勝負し、レシピを増やした。骨までカラリと揚げたり、干したり。丸ごと食べきるのが「魚ドル」の流儀だ。

 今ではすっかり、体調も回復した。「魚に出合えたおかげでもう一度、人生何事にも頑張ろうとやる気が出た。人前で話すことも苦手ではなくなったし、何より板前さんの前で豆知識を披露でき、会話が弾むのがうれしいですね」

 現在、「魚が自分の生態について自己紹介をしたらどんな感じになるんだろう」と想像を膨らませながら、絵本製作にも取りかかっている。夢は、そんな手作りの絵本を通じ、世界中の誰もが魚に関心を持ってもらうお手伝いをすることだ。「できることなら、自分が大海原になって、すべての魚を優しく包んであげたいくらいです。それほど、魚のことを愛しています。魚が恋人です」

「魚ドル」に30の質問

Q1 タイムマシンがあればどこにいきたい

 「地質時代(地球誕生から人類誕生以前までの時代)に行きたいです」

Q2 3億円の宝くじが当たったら、何に使う

 「2億円は親へ。残りの1億円で、世界中の魚を見て釣って食べて…という旅に出ます!」

Q3、無人島に何か一つ持っていくなら

 「釣りざお…かな?」

Q4 生まれ変われたら何に挑戦したい

 「漁師です! 男に生まれたらこれでしょう!」

Q5 最後の晩餐(ばんさん)では何を食べたい

 「小さいころから変わらないです。すしです」

Q6 お気に入りのスイーツは

 「ピスタチオのクリームのケーキと、濃厚なチョコレートのケーキが大好きです★」

Q7 美容の面で日ごろ心がけていることは

 「青物(アジやサバなど)を食べること! 魚の脂は美容&健康にバッチリです。高価な化粧品に頼らない肌がキープできますよ」

Q8 これまで旅行した先で一番感動したのは

 「群馬県です。滝や川は、天然の魚の“聖地”でした。これからも残していきたい宝物ですね★」

Q9 マイブームは何

 「魚の歯の骨をきれいに煮出して、組み立てて、部屋に飾ることです」

Q10 自分を動物にたとえるとすれば

 「クロダイっていう魚ですかね。タイが王道アイドルなら、クロダイはマニアックな人たちのアイドルです(笑)。好奇心が旺盛で、何でも良く食べて成長します」

Q11 では色にたとえるなら

 「ゴールド(金)。派手でもあり、セクシーでもあり、元気な色でもあるから。私にそっくりです(笑)?」

Q12 花にたとえれば

 「赤いバラですね」

Q13 これまでに出合った本で一番感銘を受けたのは

 「図鑑ですが、『釣り人のための遊遊さかな大図鑑』です。今まで、同じに見えても、うろこの数が一つ違うだけでも別の魚だなんて気付かなかったけれど、この図鑑は『見分ける』という新たな楽しさを教えてくれたんです!」

Q14 これまでの芸能生活で一番の思い出は?

 「さかなクンとの共演&水着でのマグロ解体パフォーマンスです」

Q15 カラオケで必ず歌う一曲は

 「映画『フラッシュダンス』のテーマ★ もともとダンサーだった私らしい一曲です♪」

Q16 好きな言葉は

 「魚ゴコロあれば食べゴコロあり」

Q17 お気に入りのマンガは

 「ラズウェル細木さんのマンガで『つりコミック』に連載している『魚心あれば食べ心』」

Q18 好きなスポーツは

 「釣り、ダンスです」

Q19 何歳まで生きてみたい

 「それはもちろん100歳まで…」

Q20 ご飯派、それともパン派

 「どっちも大好きで、選べません。炭水化物が大好き!」

Q21 犬とネコ。選ぶならどちら

 「ネコかなぁ。生まれたときから、身近にネコがいない日はありませんでした」

Q22 日ごろよく見るお気に入りのテレビ、ラジオ番組は

 「テレビは釣り番組。ラジオだとNACK5です」

Q23 四季で好きな季節は

 「春です。生き物たちがいぶく季節です♪」

Q24 好きな漢字一文字は

 「もちろん『魚』です」

Q25 どんな映画、映画俳優が好き

 「家族で映画好きなので、1年間に120本近く見ているかもしれません。話題の作品では、劇場に一人でも見に行きます。最近良かった映画は、ミニシアター映画『ラースと、その彼女』。オススメです♪」

Q26 近ごろ、気になることは

 「海の魚の“旬”が少しズレてきていることが気にかかります」

Q27 流れ星に3つお願いをするとすれば

 「(1)巨大マグロが釣りたい(2)絵本を出版したい(3)プロのアングラー(釣り師)になりたい」

Q28 出身地・生年月日・星座・身長・体重・スリーサイズ・血液型・家族構成を教えてください

 「東京都出身、1984(昭和59)年8月28日生まれのおとめ座です。身長は170センチ、体重は56キロ。スリーサイズは上からB95・W63・H90です。O型。父・母・私の3人と、ペットはナマズ1匹とウサギ2匹にネコ1匹です」

Q29 男性のどんなしぐさに胸がキュンとする

 「自信のあるふるまいと、ちょっと強引な言動にキュンとしてしまいます(笑)」

Q30 自分のチャームポイントは

 「飾らない、ありのままなトコかな♪」



個人の意見

 本文中には、魚ドルの表記だけで「安西真美」という名前が出ていないみたいですね。