特定外来生物法の行き着く先

 まずは、下記をお読み下さい。


ヘラブナ釣りと琵琶湖の魚たち

 蕪栗沼には琵琶湖原産や、琵琶湖固有種の魚がたくさんいます。琵琶湖と川でつながっているわけでもないのに、なぜいるのでしょう。

 その代表がヘラブナです。ヘラブナは正式にはゲンゴロウブナといい、琵琶湖だけにすんでいる魚でした。それが最近50年ぐらいの間にヘラブナ釣りブームが起こり、全国各地で放流されるようになったのです。

 放流される魚は、琵琶湖で養殖された稚魚です。このヘラブナの稚魚の中に、他の琵琶湖の魚の稚魚が混じっていました。そのため琵琶湖の魚が全国各地に広まっていったのです。その中にはゲンゴロウブナをはじめ、琵琶湖固有種のビワヒガイやタイリクバラタナゴ、カネヒラなどが含まれています。最も大きな影響があったのはモツゴです。モツゴは関東や新潟より南にいて、もともと東北地方にはシナイモツゴという別の種がいました。ところがモツゴが放流されると、シナイモツゴの生息地が脅かされてきます。さらにモツゴはシナイモツゴとよく似ており、交雑するとその子孫は不妊になってしまします。モツゴはさらに放流されるので増えますが、シナイモツゴはどんどん数が減っていきました。

 放流する人も、最初は魚が増えるのだからいいことをしていると思ってやっていました。それが最近になって、地域によって住む魚の違いが分かってきたために、問題があると言うことが分かってきたのです。

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 琵琶湖原産の魚で、キンブナやギンブナに比べて体高が高く、泳ぐ力が強い。だいたい大きな湖や大陸は競争が激しいため強い魚が生まれる傾向にありそれを交流のない場所に放流すると大変なことになります。

シナイモツゴ
 宮城県品井沼で発見された東北地方にもともと住むモツゴの仲間です。品井沼干拓されてもうありません。シナイモツゴモツゴとの交雑によって、ほぼ絶滅状態です。

(画像および原文そのまま)

個人の意見

 05年、ブラックバス特定外来生物法に指定されたとき吉田幸二氏が「これはブラックバス釣りを禁止にする法律ではありません。 生体移動の禁止を謳った法律です」と仰っていました。

 対岸の火事ではありません。