特定外来生物のザリガニ、関東で初めて生息確認
2010年4月14日18時36分 読売新聞
生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物に指定されているウチダザリガニが、千葉県内の利根川水系で見つかった。
環境省によると、関東で生息が確認されたのは初めて。千葉県は周辺水域で繁殖が広まっている可能性もあるとみて調査している。
環境省によると、関東で生息が確認されたのは初めて。千葉県は周辺水域で繁殖が広まっている可能性もあるとみて調査している。
ウチダザリガニは北米原産で体長10~15センチ。在来の動植物を食い荒らし、巣穴を作って土手の浸食を招くなどの被害をもたらす。
千葉県生物多様性センターによると、昨年9月、同県栄町を流れる利根川支流の長門川で捕獲された。その後、利根川本流でも見つかり、今年1月までに計15匹が捕獲された。
千葉県生物多様性センターによると、昨年9月、同県栄町を流れる利根川支流の長門川で捕獲された。その後、利根川本流でも見つかり、今年1月までに計15匹が捕獲された。
環境省によると、ウチダザリガニは昭和初期に食用として米国から日本に持ち込まれ、放流されるなどしたが、現在、生息が確認されているのは、北海道と福島、長野、滋賀県に限られている。北海道では在来種のニホンザリガニの生息を脅かす。滋賀・淡海湖ではタンカイザリガニと呼ばれている。
◆特定外来生物=生態系に悪影響を与える恐れがあるとして、2005年6月施行の外来生物法で指定された外来種。ジャワマングースやアライグマ、カミツキガメなど97種類ある。輸入、飼育、運搬などを原則禁止し、違反すると罰則が科せられる。
(2010年4月14日18時36分 読売新聞)
(2010年4月14日18時36分 読売新聞)
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