黒部川の大量死から2カ月、釣況回復の兆し

 テレビのニュース番組でもオンエアされたということで、ご存知の方も多いと思いますが、9月に千葉県の北東部を流れる黒部川で魚の大量死が確認されました。

黒部川で魚大量死 大雨の影響で酸欠か?
産経新聞 2010.9.13 20:51
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 千葉県香取市東庄町などを流れる利根川水系黒部川で、コイやフナなどの魚が大量に死んで浮かんでいるのが13日までに確認された。水中の酸素濃度が低下したことによる酸欠が原因とみられ、県などが回収作業を急いでいる。

 黒部川利根川が合流する黒部川水門を管理する利根川河口堰管理所(東庄町新宿)によると、11日午前11時40分ごろ、管理所の監視員が水門の周辺に大量の魚が浮いているのを発見した。コイやフナ、ナマズ、ハクレンなど、水門周辺だけでも千匹以上の魚が死んでいるのが確認された。管理所の広報担当者は「ここ10年で、このような事態はなかった」と話す。

 大量死は黒部川の全域で確認され、船舶による魚の死(し)骸(がい)の回収作業が続いている。河川を管理する県香取地域整備センター(香取市佐原イ)では、13日は午後から4隻の船による作業で約3トンを回収したが、推定でまだ約40トンが残っているという。

 河川周辺には異臭が漂いはじめており、沿岸の一部住民からは「くさい」といった苦情が出ていることから、同センターでは14日以降は作業船を8隻に倍増し、終日態勢で回収を急ぐ。

 黒部川は、銚子市旭市など東総地域の水道水源として利用されている。

 銚子市水道課によると、大量死が確認された後の水質検査で、浄水後の水質に影響は見られず、いまのところ飲料水としては問題ないという。また、検査では水中の溶存酸素量が低下した傾向が見られ、同課では「(台風9号の影響による)9日の大雨により、大量の有機物(汚れ成分)が河川に流入したため、水中の酸素濃度が低下し酸欠状態になったのでは」と大量死の原因を推測している。


千葉日報 2010年09月14日10時32分
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黒部川閘門の閘室内で魚の死骸を片付ける関係者=13日午後、東庄町

 香取市東庄町利根川水系黒部川下流で、大量の魚が死亡していたことが13日までに分かった。千葉県によると、死骸(しがい)は約3トンが確認され、未回収分だけで40トンほどあるという。同川は26日から始まる国体のボート競技の会場として使用されるほか、銚子市などの水道源にもなっているが、県は「水源としては問題ない」としている。14日以降も回収作業を行う。

 黒部川利根川支流の一級河川で長さ18・1キロ。県などによると、同川下流の小堀川との合流部付近から黒部川水門までの約8キロにわたり、コイやレンギョの大型魚をはじめ、フナ、ウナギが水面に浮いていた。

 利根川河口堰(ぜき)を管理する水資源機構利根川下流総合管理所(東庄町)によると、11日昼に連絡が入り、黒部川閘(こう)門の閘室内に千匹前後の死骸が確認されたという。担当職員の一人は「10年近く勤めているが、初めての経験」と驚きを隠さない。

 黒部川を管理する県香取地域整備センターは、何らかの原因で水中の酸素が大量に減ったことを原因の一つに挙げたが、今夏の記録的猛暑との関連は不明だという。「現時点では油などによる、異常水質によるものではない」としている。



 千葉日報 2010年09月15日15時00分[県東エリア]
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 千葉や茨城の利根川下流域の漁業協同組合と、同流域を管理する国交省利根川下流河川事務所(香取市)と独立行政法人水資源機構利根川下流総合管理所(東庄町)の意見交換会が14日、同市佐原地区であり、黒部川の魚の大量死などについての報告がされた。

 意見交換会は2002年から実施し今年で8回目。河川管理者と漁業関係者の情報、意見交換などを通じて相互協力、連絡強化などを目的。今回は漁協関係者ら約40人が出席し、本年度の工事計画や水質調査の結果の発表がされた。

 黒部川の魚の大量死について、県から一連の対応などの報告がされると、一部の漁協関係者から「対応に緊張感がない」など県に対する厳しい意見もあった。県は「現時点で(大量死の)原因は不明。究明したい」とコメントした。


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 この事件を境に、黒部川の釣況は真っ逆さまに下降してしまい、最近までイイ話は聞こえてきませんでした。

 ところが、この2~3日、復調の兆しが見られるとの朗報が聞こえてきました。
以下参照。


小見川へら研 11月例会 小見川向地一帯
2010.11.14

小見川へら研の例会が小見川向地(鹿島線鉄橋から河口堰まで)一帯で行われました。皆さんためし釣りなどして、本命はやはり黒部川ということで、朝6時から午後3時まで頑張りました。ところが優勝は大穴の小堀川。40cmのへらを頭にみんな30cm以上のへらが5枚。同じサイズのマブナも釣れたそうです。流れがあり、初めにレンギョが釣れてから、2時間ほど魚信が無く、バラシもあって、場所を変えようかと思い出したころから釣れだしたそうで粘り勝ち。2位は黒部川の笹川付近。こちらも39cmが頭で、8枚。ほかにも黒部川のポプラ前でいずれも30cmから35cmクラスのいい型が2枚から5枚くらいの釣果がありました。昨日放流されたへらも上大橋付近で釣れたというお客様情報もありました。



 小堀川での釣り方は流れがあるので、丈3両グルのドボン釣り。
黒部川の笹川側は人気集中によるパンク気味で、39cm頭に20cm級交じりで8枚がトップ。
釣り方は、17~21尺両グルでドボン釣り。ポプラ前も型は尺絡みで2~3枚、いい人で5枚くらい。
 同サイズのマブナもウキを動かしてくるとのこと。

 昨日、新ベラも放流されましたし、釣り場の回復に期待しています。

 ちなみに、明日から猟が解禁になるらしく、利根川からカモが避難しに禁猟区の黒部川へ飛来してくるという有線放送を店内で聞きました。