「GARY MOORE」RIP
CDジャーナル 2月7日(月)17時37分配信
孤高のギタリスト、ゲイリー・ムーア(Gary Moore)が、休暇先のスペインはコスタ・デル・ソルのエステポナにある高級ホテル「Kempinski Resort Hotel」の一室で、現地時間2月6日(日)早朝に亡くなりました。享年58。
同日夜にゲイリーの遺体はスペイン国内のマラガという都市に移され、検死が行なわれ、死因の特定を急いでいるそうですが、眠っている間に亡くなっていたとのことです。
アイルランドはベルファストに生まれたゲイリーは、シン・リジィ(Thin Lizzy)での活動後、ソロでのキャリアを積んでいく中、ブルーズへの傾倒を見せ、2010年には約21年ぶりの来日公演を行なったばかり。元シン・リジィのブライアン・ダウニー(ds)は、「本当にショックだ。ゲイリーとは、彼がPLATFORM THREEに在籍していた1967年以来の知り合いで、それからはずっと素晴らしい友人だった。シン・リジィを離れてから、2006年にもう一度彼と共演できて、とても嬉しかった。ゲイリーはいつも私やファンの心の中にいるだろう。彼が逝ってしまったなんて信じられないよ」と、追悼の意を述べています。
また、シン・リジィでゲイリーとギター・コンビを組み、現在もシン・リジィに在籍するスコット・ゴーハム(g)は、「『BLACK ROSE』時代、シン・リジィでゲイリーと一緒にプレイできたのは、私にとって素晴らしい経験となった。彼は偉大なプレイヤーであり、偉大な人間だったんだ。彼がいなくなると寂しくなるよ」と語っています。
Requiescat in Pace
Gary Moore - Hurricane
J-CASTニュース 2月7日(月)19時52分配信
国内外の報道によると、ゲイリーさんは休暇で滞在していたスペインの高級ホテルで2011年2月6日早朝(現地時間)、遺体で発見された。死因は明らかになっていないが、就寝中に亡くなったと見られている。
■ハードロックからブルースの世界へ
その後、驚異的なテクニックで頭角を現し、70年代にハードロックバンド、シン・リジィやジャズロックバンド、コロシアムIIなどに参加。80年代からはソロでの活動が中心となり、82年に発表された『コリドーズ・オブ・パワー』などは現在もハードロックの名盤として知られている。
■日本人の感性にもの凄く合っていた
ハードロック、ヘヴィメタル専門誌『BURRN!』編集長の広瀬和生さんによると、ゲイリーさんは日本人にとって特別な「ギター・ヒーロー」だったという。
「ウェットで哀愁の漂う泣きのギターで、日本人の感性にはもの凄く合っていました。アメリカとかよりも日本での方が人気だったくらいです。ワイルドな速弾きもあるので『ギター・クレイジー』なんて愛称がありましたね。80年代初頭、洋楽ロックファンの間では絶大な人気だったので、今45~50歳くらいの方で衝撃を受けている人は多いのではないでしょうか。惜しい人を亡くしました」
音楽評論家の伊藤政則さんは、2010年春、ゲイリーさんが21年ぶりの来日を果たしたときに会った。元々大きな体格だったが、以前よりも太っていたのが気になったという。伊藤さんは、
「本人は『体型は変わったけど、ギタープレイは変わってないよ』と冗談を言っていましたが、ハグしたときにもう両手が回りませんでした。2011年はハードロックのバンド編成で日本にやって来ると言っていましたが、その矢先に亡くなってしまった。演奏も『ここまでハードにやるのか』というくらい全く衰えていなかっただけに、とても残念です。契約の関係でブルースのアルバムを1枚制作していたという話もあるので、それが今後発表されるかも知れません」
と話している。