釣りガール、としまえんで初心者だけの手ぶら釣り

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日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 11月14日(月)14時52分配信


 釣りを始めてみたいけれど、何をどうしたらいいのか全く分からないという女性へ向けて始まった当コーナーだが、実際に女性が釣りをするとなると、どんな道具を揃えればいいのか、服装はどうしたらいいのか、初めてでも釣れるのかなど、飛び越えるべきハードルは低くないようである。


 そこで今回お薦めするのは、初心者の女性が普段着に手ぶらで行っても、ちょっと本格的なルアー釣りが楽しめてしまうという夢のような釣り場。その名は、「としまえんフィッシングエリア」。お薦めとかいって、初めて来たんですけどね。

 ここは冬場に使われていない「としまえん」のプールを利用した管理釣り場(釣り堀)で、ニジマスなどの食べられる魚が釣れる、昨シーズンからスタートしたばかりの穴場スポットらしいのである。

池袋から西武池袋線で14分、新宿からも都営大江戸線で20分というアクセスの良さ。ウォータースライダーは使いませんよ。 ここで釣りに挑戦するのは、ライターの吉田さんと会社員の村上さん。どちらも釣りは全くの未経験だが、魚を食べるのは大好きとのこと。としまえんの遊園地に行くのと変わらないような格好だが、ここでの釣りはこれで大丈夫なようだ。

本日の目標は、とりあえず最低限知っておくべきことを覚えて、夕飯分くらいの魚を釣って、それをおいしく持って帰ること。

 これって初心者だけで釣りに来た場合、丸一日掛かってもなかなか難しい目標だったりするのだが、としまえんフィッシングエリアなら、これが僅か3時間で可能なのである。うまくいけばだけどね。


◆初めての釣りなら平日がお薦め

 二人が今日やってきたのは、平日の朝8時という時間。魚はやはり朝の早い時間が釣れやすいので、いつもよりちょっとだけ早起きをして、ここのオープン時間に合わせて来るのがベストなのだ。朝がちょっと苦手だという人は、夕方からも狙い目ですよ。

 平日なら比較的空いているため、隣の釣り人と糸が絡むなどのトラブルも少なく、お店のスタッフに教えてもらいやすいので、初心者だけでいくなら断然平日がお薦め。

 平日なら女性だと3時間1700円。これで10匹まで持ち帰りOK。 ちなみに去年と比べて今シーズンは女性客の割合がかなり高いそうで、一人でフラッと釣りにくる女性も少なくないとか。船釣り好きのおっさんから「釣りガールなんて見たことないよ!」という声をたまに聞くけれど、こういう場所には女性の釣りブームが確実に来ているようですよ。


◆ルアー釣りの道具を揃えよう

 このとしまえんフィッシングエリアでは、簡単な順番に並べると、エサ釣り(エサは虫ではなくてコーン)、ルアー釣り、フライ釣りが楽しめるのだが、今回二人がチャレンジするのはルアー釣り。投げる動作がちょっと難しく思えるかもしれないが、普通は30分も練習すれば誰でも投げられ、それでいてハマると奥が深い釣りなのである。

 今回は手ぶらでチャレンジということで、使用する竿とリール(あわせてタックルといいます)は受付でレンタルをしてもらった。料金は3時間で1000円。自分で買いそろえるより安いし、釣り道具はスキーやスノーボードのようにサイズが合わないということもないので、最初はレンタルタックルで十分。

 さらにルアー釣りなので、当然ルアーと呼ばれる疑似餌が必要。これは購入となるけれど、420円からとそれほど高いものではない。

 そういえば、手ぶらとはいっていますけど、手を拭くタオルと糸を切るハサミは持ってきてもらいました。

 釣り場によってよく釣れるルアー、使っていいルアーが違うので、最初は現地で買うのが確実。 ルアーの色や形は本当にさまざまで、どれにしたらいいのか迷ってしまうもの。最初はスタッフの方にアドバイスをいただき、自分で釣れそうだなと思うものを直感でセレクトすべし、ですかね。

 どのルアーが釣れるのかは日によって違うので、何種類かを用意して、交換しながら釣るのもアリ。その日のアタリのルアーを見つけられれば、釣果は全然違うそうですよ。

 「これ、ピアスにしたい!」とセレクトしたルアー。 グリーンフラッシュに勝利ブラウンという名前が選んだポイントだそうです。

◆釣りをするためのセッティング

 さあ受付で道具を一通り用意したら、さっそく釣り場に移動。としまえんフィッシングエリアには3つのフィールドが用意されているが、釣り方によって場所が別れているので注意が必要。

 今回はルアーを遠くに飛ばさなくても釣りが楽しめる、アマゾンエリア(流れるプール)で挑戦することにした。釣れる魚はニジマスがメインですが、これから寒くなってくると、ヤマメやイワナなどのより人気の魚も放流されるそうです。

 釣り場ごとに釣り方が決まっているので、必ず確認してください。 まずはリールに巻いてある糸を竿のガイドに通し、ルアーを結ぶというセッティング作業。これはタックルを借りるときにスタッフにいえばやってもらえるが、一人でも釣りができるようになりたいという二人の希望もあって、一から教えていただくことにした。

 スタッフの手が空いているときなら、なんでも優しく教えてくれます。まずはベールという部品を起こして、糸を出す。リールに近いところから順番に、すべてのガイドの中へ糸を通して、ベールを戻す。糸の先にルアーを結んだらセッティングは終了。結び方はユニノットなどを覚えましょう(参考:「【動画:チカコでもできる!仕掛けづくり】Vol1.ユニノット」@niftyつり)。最初は太い糸で練習するといいですよ。 ということで、次回はキャスティングの練習をして、魚を釣ってみたいと思います。初心者二人が無事にニジマスを釣ることができるでしょうか。

(次回は11月16日更新予定)

取材に協力してくれた管理釣り場

としまえんフィッシングエリア

住所 東京都練馬区向山3-25-1
電話 03-3577-9978
WEB http://www.t-fishingarea.com/

営業時間
10月1日~11月30日 8時~19時
12月1日~2012年2月29日 8時~18時
2012年3月1日~5月6日 8時~19時

東京都内の人にはとても便利な立地で、本格的なルアー釣りやフライ釣りが楽しめる。期間中は年中無休で営業している。レンタルグッズが充実していて、手ぶらでも楽しめる。初心者にはスタッフがいろいろ教えてくれるので安心。


玉置豊

ウェブ制作会社、株式会社標本の代表。ライター。「@nifty『玉置豊のゆるゆる釣り部 』」、「@nifty『地球のココロ』」「日刊サイゾー『男のダジャレレシピ』</a>などで原稿執筆中。

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