養殖で「無公害淡水魚」 中国江蘇省、北京などへ出荷


毎日中国経済 11月22日(火)18時25分配信
養殖で「無公害淡水魚」 中国江蘇省、北京などへ出荷

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(写真:新華社

新華社=司偉】 中国江蘇省連雲港市のカン楡県は最近、「無公害淡水魚」として養殖もののレンギョやコイ、フナなどの漁獲を始めた。年間生産量は40万トン余りで、北京市上海市、南京市などに出荷する。
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(翻訳 劉英/編集翻訳 恩田有紀)

個人の意見

>養殖で「無公害淡水魚」

 へえ~、勉強になるなァ~。



2009年7月12日1時29分 朝日新聞
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 米イリノイ州を流れるイリノイ川で、一風変わった漁が行われている。州自然史調査所による電気漁だ。そのボートに乗った。

 船首から水面に伸びた器具にスイッチが入った。水面に電撃が走る。その途端、体長40~70センチほどの魚が一斉にジャンプした。水面から2メートルを超す高さまで跳ぶ魚もいた。

 甲板の上に飛び込んでくるものもいる。「気を付けて。顔や胸にぶつかってけがをした人も多いんだ」。網で守られた操縦席から河川生態学者のケビン・アイロンさん(44)の声が飛んできた。

 電撃は「人が感電死する可能性もある」ほどだという。一度の放電で、約20匹が捕獲できる。甲板の水槽はすぐにいっぱいになった。

 魚はコイ科のシルバーカープ。中国原産の外来種だ。食欲旺盛で成長すれば1メートルを超す。日本でも食用にするため、第2次大戦中に各地の河川に放流されたが、利根川水系霞ケ浦だけに定着、ハクレンの名がある。

 川の上層を群れて泳ぎ、衝撃や爆音などで驚くと跳び上がる。この習性を利用した電気漁は、効率がいいから使っているという。

 自然史調査所は、イリノイ川約440キロのうち約130キロを対象に調査を続けている。シルバーカープは、98年段階で採取した魚のうち重量で0.1%以下だった。ところが、08年には全体の半分を超えるまで増加。1マイル(約1.6キロ)当たり約4千匹が生息すると推計されている。

 イリノイ川で増えた00~06年、地元で最も食べられる魚のビッグマウスバファローなどの在来種が5~7%減った。餌が競合し、戦いに敗れたのだとみられている。

 地元漁師も外来種による侵略の被害者だ。

 約40年間漁師を続けるゲリー・ベイルさん(69)は「やつらは強いあごで糸の細い網だと食い破ってしまうんだ」と嘆く。在来魚の漁獲が減り、中国原産の外来種ビッグヘッドカープに獲物を変えた。川底近くにいるので網で捕れる。

 6月末、半日の漁でボートいっぱいの8千ポンド(約3.6トン)を捕った。1キロ当たり30円ほど、地元料理に使う在来魚よりずっと安い。「脂っぽく骨も多い」と敬遠され、米国内では食材の需要がない。ニューヨークなどに運ばれ、冷凍されて輸出されるか、ペットフードの材料になる。

 「数は取れるから稼ぎにはなるが、好きにはなれない。この傷を見なよ」。ベイルさんの目の下に、黒くなったあざがあった。前日の漁で、跳びはねたシルバーカープにやられたという。

 米国には70年代以降、「アジア原産のコイ」と呼ばれるシルバーカープやビッグヘッドカープなどコイ科の4種が持ち込まれた。南部の養殖業者が、植物プランクトンをたくさん食べる習性に目をつけ、養殖池の浄化に役立てようとしたのだ。

 洪水に乗じて池から逃げ出したのは80年代らしい。気候が故郷に似て餌が豊富、天敵もいないミシシッピ川流域は楽園だった。生息域を北上させ、ミシシッピ川に合流するイリノイ川まで達した。約1千キロの旅だ。シルバーカープなどは今、全米23州で確認されている。

 「まだ影響を調べている段階だ」とする調査所のアイロンさん。「数を減らすには、補助金で漁業者が積極的に捕る形にするしかないが、効果が読めない」と語る。

 最も心配されているのが、面積が世界最大の淡水湖である五大湖への侵入だ。「アジアのコイ」は、ミシガン湖につながるシカゴ運河に到達、湖まであと約70キロに迫る。

 米陸軍工兵隊は約40億円をかけ、運河の川底に幅16メートルの特殊な鋼板を取り付けた。魚が近寄らなくなるように電気を通して往来を阻止する「電気の壁」にする計画だ。装置はすでに半分以上が完成、一部が稼働している。電気代などの維持費は、年間約2億円がかかるという。(米国イリノイ州ハバナ=久土地亮)