超欲しい! 戸田覚セレクト ボーナスで買えるプチ幸せグッズ


nikkei TRENDYnet 12月9日(金)11時3分配信


 今回は、実売価格で3万円以下の製品をベスト10形式で紹介する。選択は独断と偏見で、「ちょっと幸せを感じられる」ことをテーマにした。ボーナスで大物を買う予定がない人も、日々の生活のスパイスとして手に入れてみてはいかがだろう。


(文/戸田 覚)

本格的なエスプレッソが自宅で楽しめる

 僕は、中毒と言っていいほどのコーヒー好きで、日ごろから丸山珈琲の豆を取り寄せて楽しんでいる。

 だが、やっぱり自宅やオフィスのコーヒーとカフェのコーヒーでは違いがある。特に、エスプレッソが飲めないのが悲しい。ミルクを入れてラテを作る際などには、エスプレッソのほうが絶対においしいのだ。

 そこで注目したのがネスレの「ネスプレッソ」だ。出張や旅行でホテルに宿泊することが多いのだが、最近、この「ネスプレッソ」を設置している施設が増えている。旅先で試してみて、手に入れたいと考えていたのだ。

 エスプレッソを飲むには、まず専用マシンが必要。しかも挽いた豆をぐいぐいと押し込んでセットする作業が大変だ。仕事中に気軽には飲めない。その点、このネスプレッソは、専用のカプセルをセットしてボタンを押すだけと、超お手軽なのだ。

 いくつかのカプセルを試してみたが、とってもおいしく飲めた。全16種類ものカプセルが用意され、気分に合わせて選べるのもうれしいじゃないか。カフェインレスの豆まで用意されているのだ。気になる価格は、1カプセルが70~80円程度と缶コーヒーより安い。ちょっとした出費で、気分が上々になること間違いなしで、文句なしの1位だ。

Evernoteとの相性もばっちりのタブレット

 スマートフォンタブレットを手に入れてから、逆に以前よりもデジタル+手書きを使う機会が増えてきた。ちょっとしたメモを手書きしたい場面も少なくないのだ。すると、今度は手書きができないパソコンを不便に感じるようになってしまった。タブレットPCも所有しているのだが、モデルが古くて処理性能が気に入らない。

 Windows 8が登場すればパソコンでも手書きが当たり前になるのだろうが、現時点ではタッチスクリーンを持つパソコンに魅力的なモデルがあまりない状況。タブレットPCも、どんどん種類を減らしている。

 ということで、やはり手軽に利用できるのが外付けのペンタブレットだ。ワコムの「Bamboo Fun CTH-470/W1」は、1万円程度で購入できるおてごろ価格。別売のキットを利用するとワイヤレスで使えるのも便利だ。

 タッチスクリーンとは違って、書いている場所と見ている画面が別になるので、ちょっと慣れが必要だが、フローチャート程度ならすぐに書けるようになるだろう。静電容量の液晶に比べれば感度は良好だ。これでようやく、Evernoteの「インクノート」機能が生かせるはず。パソコンで手書きしたメモをスマホでも持ち歩けるわけだ。

3型液晶を搭載した防水カメラ

 最近、釣りの世界にもひそかにデジタル化の波が押し寄せている。それほど大それた話ではないのだが、いまや「魚拓」が廃れ始めているのだ。確かに、魚に墨汁を塗りつけて紙にスタンプするのだから、ちょっと引いてしまう人もいるだろう。スケールの上に魚をのせて写真を撮るのが、最近の「獲物自慢」の方法なのだ。特に、魚をリリースするタイプの釣りでは、魚体への影響が少ない写真のほうがいいに決まっている。

 そこでずっと気になっているのが、防水カメラだ。スマホでも同じ役目を果たせる可能性は大きいのだが、例えば、早朝や夕暮れなど、暗いためにうまく写真が撮れなかったら、一生の大物を記録できないかもしれない。そう考えるとやっぱりデジカメが欲しい。もちろん、スノボやスキーのような、冬のレジャーにも役立つはず。1万円台半ばまで値段が下がっているので、ぜひ手に入れたいところだ。

インテリアに溶け込む白いプリンター

 最近、急に目立ってきたのがプリンターのカラーバリエーションだ。正直に言ってしまうと、最初に見たときには「安直な」と思った。カラバリを作るのは難しいことではないし、それで売れるほど世の中は甘くはないと感じたのだ。ところが、レビューの機会があって実物を見たときに、考えを新たにした。従来、家庭用プリンターの多くは黒だったが、家の中に真っ黒な固まりがあると主張しすぎるし、ホコリが非常に目立つのだ。いつの間にか樹脂に付く小さい傷も気になる。

 ところが、本体が白なら、インテリアにも溶け込んで主張しすぎることがない。ホコリも目立たず、傷も気になりにくいだろう。ということで、次の自宅用には、白いプリンターを狙っている。性能の高さは今さら言うまでもないだろう。印刷品質は十分で、無線LANで接続できるのも今どきだ。

iPadの持ち運びにうれしいキーボード付きケース

 iPad 2を愛用中で、最近は持ち出す機会も増えている。プライベートで出かけるときなど、スマホとモバイルノートの中間的な感覚で使えるからだ。軽いので荷物としても負担がないのがいい。とはいえ、古くからのPCユーザーである僕は、やっぱりキーボードがないと入力でイライラする。そこで最近物色しているのが、レザーケース&外付けキーボードだ。この製品を含め、どれもiPad本体並みの重さがあるのが残念だが、バッテリーまで内蔵するのだからやむを得ないだろう。

 この手の製品の一番のメリットは、キーボードとケースを兼用できること。プライベートで使っている、クッションの入っていないバッグでも安心して持ち歩ける。それにキーボードが付いているわけで、メールの返信などはパソコン並みにこなせるのだ。

掃除するのがうれしくなるハンディークリーナー

 僕の事務所では、旧タイプのダイソン製ハンディークリーナーを利用している。IT製品が多いと、机の裏はケーブルだらけで大きな掃除機がかけづらいのだ。狭い部屋なら、この手のハンディークリナーのほうが掃除しやすいと思う。デザインがしゃれているのも魅力だ。

 とはいえ、価格はボーナスでも出なければ買いづらいレベル。ハンディークリーナーは、ディスカウントショップに行けば1980円でも買える。ダイソンは確かに機能が優れているのだろうが、“ゴミを吸う”という観点から見たなら、価格ほどの差はないと思う。ところが、現物を手にすると掃除するのがうれしくなってしまうから不思議。デザインや思想に共感してしまうのだ。つまり、機能・性能以上に、モノの持つ力が強いのだろう。

スマートフォン用にぜひ欲しい大容量メモリーカード

 ボーナスでの買い物特集のたびに選んでいるのが、メモリーカードだ。容量の大きなメモリーカードがあれば、いろいろと便利なのは言うまでもない。しかも、最近は、スマホ全盛になり、メモリーカードのニーズが高まっている。AndroidスマートフォンmicroSDカードでメモリーを増やせるが、やはり、容量は多いに越したことはない。32GBのこのカードを手に入れれば、写真を大量に撮影したり、音楽をたくさん保存しても、当面は容量不足に陥らないだろう。

 とはいえ、メモリーカードは、容量と価格が比例せず、容量が増えるほど割高になるのが普通だ。この製品も16GBなら半額以下で買えるのだが、スマホに使うなら容量は多いほど安心。ボーナスシーズンの今だからこそ、32GBをプレゼントしたい。

寒い日の補助暖房に使いたいオイルヒーター

 こちらも、モノ好きには、言わずもがなのオイルヒーターだ。暖房ならエアコンでいいのだが、補助的にオイルヒーターを使うと効率がいい。むちゃくちゃに寒い日は脱衣所に置いたり、キッチンで使う手もある。火を使わないので非常に安全で、コンセントさえあれば、好きな位置に動かせるのもうれしい。温風が出ない分、室内の乾燥度合いも低くなるはずだ。

 デロンギのWebサイトを見ると、ほかの暖房機器との比較がきちんと出ていて、オイルヒーターが弱い部分明確になっている。個人的にはこんな情報開示にこそ、好印象を受ける。補助的な暖房器具としてぜひ使いたい。

マニアックな人気のスマホタブレット用の手書きペン

 紹介するのもためらわれるほど、マニアックな人気を集めているスマホタブレット用の手書きペンだ。この記事を執筆している時点では品切れで、オークションサイトではプレミアムがついていたほど。おすすめは定価での購入だが、それには大変な思いをするかもしれない。その価値が十分にあるからこそ、品切れになったのだが……。

 実物を使ってみると驚くだろう。とにかく感度と滑りの良さは絶品で、すらすらと書けるのが最大の特長。ペン先がゴムの製品と比べると、まるで別物だ。いろいろなタブレットでテストしてみたが、やはり最強の組み合わせはiPad 2だ。このペンを作り上げた7knowledgeのこだわりもスゴイが、アップルの液晶も素晴らしいと、改めて思い知らされたのだった。

ド派手なカラーが目を引く大容量バッテリー

 スマホ用のバッテリーは、今や百花繚乱状態だ。個人的にも何種類か使っているのだが、最近気に入っているのがこのシリーズだ。容量は3600mAhで、iPhoneに3回程度フル充電できるとされている。このクラスの大型バッテリーなら、2、3回は当たり前なので、ずば抜けているわけではないが、1泊くらいの出張に使うなら十分だろう。

 このバッテリーで最も気に入っているのがデザインだ。派手な色を選ぶと、目につきやすく置き忘れが防止できる。また、比較的スリムなのでバッグへの収まりもいい。LEDのインジケーターが4色切り替わって残量を表示するのも分かりやすい。パススルーに対応しているので、このバッテリーを充電しながら、スマホにも給電できる。コンセントの少ないホテルなどでは超役立つこと請け合いだ。

個人の意見

> 最近、釣りの世界にもひそかにデジタル化の波が押し寄せている。それほど大それた話ではないのだが、いまや「魚拓」が廃れ始めているのだ。確かに、魚に墨汁を塗りつけて紙にスタンプするのだから、ちょっと引いてしまう人もいるだろう。スケールの上に魚をのせて写真を撮るのが、最近の「獲物自慢」の方法なのだ。特に、魚をリリースするタイプの釣りでは、魚体への影響が少ない写真のほうがいいに決まっている。

 月刊へら専科で、連載エッセイを持つ筆者ならではの観点ですね。