釣り具を運ぶため公園内のハマナスを刈った容疑で書類送検


毎日新聞 12月7日(水)11時21分配信
 枝幸署は6日、北オホーツク道立自然公園の特別地域に指定されている浜頓別町のベニヤ原生花園で採取などが禁止されている指定植物のハマナスを刈り取ったとして、同町の無職の男(73)を道立自然公園条例違反の疑いで中頓別区検書類送検した。
 容疑は8月下旬、約83平方メートルにわたってハマナスをノコギリで刈り取ったとしている。付近の海岸は8月下旬~9月末、サケを釣る人が多く集まるが、公園内に釣り場への近道が無許可で3本造られているのを浜頓別町が発見し、道が同署に告発していた。男は近道の1本について「釣り道具を運ぶリヤカーを通りやすくするためにハマナスを切った」と認めているという。
 近道には除草剤を散布した箇所も見つかっており、同署はさらに捜査を進めている。
 条例では、特別地域で指定植物を採取・損傷することが禁止されており、違反した場合は6カ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。【横田信行】

12月7日朝刊

個人の意見

 藻刈りで足場を整理する「釣り座確保」も、場所を弁えて注意しましょう。