一味ちがう焼酎の飲み方・選び方


web R25 12月23日(金)7時15分配信

焼酎という酒は、居酒屋チェーンでもそこそこの種類をそろえていたりしますよね。でもそれぞれの特徴まではわからないから結局いつも適当に選んでいるだけ。飲む機会が増えるこの時期ですから、ちゃんと好みの焼酎を選べるようになっておきたいところ。

「焼酎には甲類、乙類がありますが、通常単体で飲まれることの多い乙類焼酎に関して説明しますね。乙類焼酎は“本格焼酎”とも呼ばれ、原料の風味が強く残っているのが特徴。原料ごとに味がことなります。『米焼酎』は、日本酒の味や香りにも近く、お米の特徴的な香りを楽しみたい方にオススメ。『麦焼酎』は口当たりは軽いのですが、玄人がはまる焼酎でもあります。麦チョコのような香ばしさは格別の味わいですね。『芋焼酎』はさつまいもの味を感じさせる甘い味わい、香りが特徴。使用するさつまいもの種類によっても味がかなりことなります」(Bar/NOKKTON高松史絵さん)

米、麦、芋以外の焼酎もありますよね?

「『黒糖焼酎』はサトウキビが原料ですので、同じ原料から作られるラム酒と似た甘い香り、味が特徴的。『泡盛』はタイ米(インディカ米)が原料で製造工程も違うので、同じく米を原料にしていても、米焼酎とはかなり味が異なり独特の風味を持ちます。他にも様々な原料を使用した焼酎がありますが、まずはこの5種類の違いを試して、好みの焼酎を探してはいかがでしょうか?」

素材の幅が広いから、一口に焼酎といっても味の幅はとても広いんですね。では、そのなかでずばり初心者へのオススメは?

「好みは人それぞれですし、クセがあるという方もいますが…初心者の方には食わず嫌いになるまえに、あえて芋焼酎をオススメしておきます。とくに『黄金千貫』という芋と、白麹というやわらかい味を生む麹で造られたものを、焼酎6:水4のちょっと濃いめの水割りにするとおいしいですよ」

芋、ですか。クセが強いと聞くことも多いのでちょっと意外でした。

芋焼酎は本来、あまくて華やかな香りがあります。割って飲むとその風味が際立つのですが、白麹のものは、とくに水割りに向いているんですよ。ですので、好みによってストレートやロックで飲む場合もありますが、初心者の方にはまずは水割り、お湯割りという飲み方から試すことをオススメします。割る際には、前の日のうちにあらかじめ焼酎を水と合わせておく『前割り(割り水とも)』にすると、よりまろやかな味になります。お湯割りにする場合もお湯を足すのではなくて、この前割りを人肌に温めるとまったく違った印象になるはずですよ」

へー、前割り、ですか。明日飲む酒を前日に仕込んでおくなんていやが上にも酒飲み気分が盛り上がりますねー。
「お前と飲もうと思って、昨日から焼酎の前割り、仕込んでるんだけどウチ来る?」なんて誘えたらいいですね。男女問わず…できれば女性を…。

(宇都宮 雅之)
(R25編集部)

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個人の意見

 お湯割りを飲みたいが、肝臓も労りたい。