温かくして飲むお酒


週刊文春 12月8日(木)12時11分配信
 寒いときには体を芯から温めてくれる温かいお酒が飲みたくなる。冬のお酒といえば日本酒の熱燗や焼酎のお湯割りが定番だが、この冬はビールやワインを温めて飲むスタイルが注目を集めている。

 キリンビールが提案している飲み方はホットビール。同社の黒生ビール「一番搾り スタウト」をレンジ等で温め、シナモンスティックや角砂糖を加えて楽しむという。

「ヨーロッパでは冬にビールを温めて飲むスタイルが普及しています。ピルスナータイプでもできますが、黒ビールのほうが温めるとよりコクがでておいしいです。アルコールというより、デザート感覚で楽しめて体も温まると評判です」(キリンビール広報)

 ベルギー産のホット専用ビールも販売されており、こちらも人気だ。

「『リーフマンス グリュークリーク』という冬季限定のホット専用ビールで、シナモンなどのスパイスが入っているので、温めるだけで本場の味が楽しめます。ここ数年人気が高く入荷分がすぐになくなる状況です」(ベルギービールJapan)

 一方、ホットワインを仕掛けるのはメルシャン。

ホットワインは主にヨーロッパなどでクリスマスの時期に冬の風物詩として飲まれています。赤ワインにオレンジやレモン、シナモン、クローブなどの香辛料を加えて鍋で温めます。四年前エスビー食品とコラボして『ホットワイン用スパイスバッグ』を販売するなど、冬のワインの楽しみ方として徐々に浸透しており、当社の『完熟ぶどうのおいしいワイン』は、二〇一一年一~十月で前年比一一一%と好調に推移しています」(メルシャン CSR・CC推進部広報グループ)

 本場ドイツのホットワイン「グリューワイン」も輸入され売れ行き好調だ。

「ここ数年一般にも知られるようになっています。この商品はワインにシナモン、クローブコリアンダーと砂糖をあらかじめ加えているので、温めるだけで気軽に楽しめます。アルコールが適度に飛んで飲みやすくデザートにも合います」(月桂冠広報)

 今年はいつになく温かいお酒が注目されることになりそうだ。はたして定番として生き残るのはどれ? (依光晃宏)

週刊文春2011年12月15日号「THIS WEEK 流行」より)

個人の意見

 香り付けに、お茶へブランデーなどを滴下してもイイでしょうね。