鮒市


毎日新聞 1月20日(金)12時41分配信
 鹿島市で300年以上続く冬の風物詩「鮒市(ふないち)」が19日早朝、同市浜町の酒蔵通りなどで開かれた。夜が明ける前から市が立ち、「安いよ」と威勢良く声をかける業者や、生けすから跳びはねるほど生きの良いフナを求める買い物客で活気づいていた。
 同市周辺では正月の祝い納めとなる「二十日正月」で、タイの代わりにフナを振る舞う習わしが残り、市の起こりとされている。フナを昆布で巻き、ゴボウや大根などと一緒に煮込んだ郷土料理「鮒んこぐい」もある。
 フナを売る業者が減り、この数年は5軒ほどとなったが、毎年市に訪れる地元住民らから「また来年もよろしく」と笑顔で呼びかけられていた。【田中韻】

1月20日朝刊



=2012/01/20付 西日本新聞朝刊=
小雨なんの「ふな市」熱気 鹿島市
2012年1月20日 00:13 カテゴリー:社会 九州 > 佐賀


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夜明け前からにぎわう伝統の「ふな市」。手づかみでフナを選ぶ客もいた=19日午前6時すぎ、佐賀県鹿島市(撮影・軸丸雅訓)

 生きたフナを売り買いする恒例の「ふな市」が19日早朝、佐賀県鹿島市であった。300年以上続くとされる伝統行事で、有明海に面した町は県内外から詰め掛けた大勢の客で夜明け前からにぎわった。

 地元では商売繁盛や家内安全を願って1月20日、フナを甘辛く煮た郷土料理「ふなんこぐい」を食べる風習がある。この日は、小雨が降る中、業者が浜町の酒蔵通りと新町のさくら通りにいけすを設置。酒蔵通りには九つのいけすが並び、午前5時ごろから買い物客が白い息を吐きながら品定めして、1キロ700-千円のフナを買い求めた。

 この50年で参加業者も客も大きく減ったというが、佐賀県吉野ケ里町から訪れた多良伸行さん(72)は「伝統行事として、これからも長く続いてほしい」と2キロを買い求めていた。

=2012/01/20付 西日本新聞朝刊=

個人の意見

 毎年、冬の風物詩として報道されますね。