貧果「85人が5時間半、やっと1尾」


毎日新聞 1月28日(土)20時35分配信
 榛名湖漁業協同組合(群馬県高崎市)は28日、氷上ワカサギ釣りの解禁を今シーズンは見送ることを決めた。東京電力福島第1原発事故の影響で、解禁にあたってはワカサギの放射線量を調べる必要があるが、不漁で検査に必要な量を確保できないためだという。

 群馬県内では昨年8月、赤城大沼(前橋市)のワカサギから国の暫定規制値を上回る放射性セシウムを検出。県は榛名湖など計17湖沼でワカサギ漁の自粛を要請した。榛名湖漁協は今季の解禁に向け、検査用のワカサギの捕獲を試みたが、必要量(約100匹)を集められなかったという。【増田勝彦】


読売新聞 1月28日(土)20時21分配信
 群馬県高崎市の榛名(はるな)湖のワカサギ穴釣りについて、榛名湖漁業協同組合(野口正博組合長)は28日、放射性物質検査の検体にするワカサギが1匹しか釣れず、安全が確認できないとして今季は解禁しないことを決めた。

 組合員らは昨年9月から捕獲を約20回試みてきた。しかし、まったくかからず、この日、県と市の職員も加わり85人が約5時間半、氷上から釣り糸をたらして、ようやく1匹が釣れた。

 漁協は「少なくともこの10年でこんな不漁はなかった。理由は全く思い当たらない」としている。検査には検体200グラム(50~100匹相当)が必要で、漁協は検査自体を断念した。

 榛名湖のワカサギ穴釣りは冬のレジャーとして人気がある。通常は湖が全面結氷する1~3月に行われる。

最終更新:1月29日(日)1時19分

読売新聞

個人の意見

>28日、放射性物質検査の検体にするワカサギが1匹しか釣れず、安全が確認できない

 以前、どこかの雇用目的で外来魚駆除を行ったことで貧果になったときは人材の漁獲能力が問われましたが、今回は釣技の問題ではなさそう。