外来魚:ブルーギル駆除 鹿屋・笠野原土地改良区の調整池、5600匹捕獲


毎日新聞 1月31日(火)15時56分配信
 ◇「予想以上の多さ」
 鹿屋市下高隈町の笠野原土地改良区などがこのほど、畑かん用の送水管を詰まらせる原因となる外来魚のブルーギルを駆除した。約2時間の作業で約5600匹を捕獲し、同土地改良区は「予想以上の多さ。被害防止のため調査と駆除を来年度も続けたい」と話している。【新開良一】
 駆除したのは、同改良区事務所の背後地にある第1調整池(縦116メートル、横76メートル)。満水で2万トンの池を1週間かけて空にし、この日、土地改良区や県職員、農家ら約40人が柄のついた網で泥の中からすくい上げ、次々と土手に集めた。体長は平均10センチで大きいものは15センチほど。体長36センチのブラックバスも1匹確認された。
 同土地改良区の上ノ堀周一事務局長(60)によると、ブルーギルは2、3年前から見かけるようになり、農家からスプリンクラーの水の出が悪いなどの指摘が数件あった。送水管に水を送り出す役目をする調整池で繁殖したブルーギルなどが送水管の中に入り込み、末端の細いパイプを詰まらせているとみている。「以前の調査ではフナや川エビを見たが、今日は確認できなかった」と上ノ堀事務局長。外来魚の繁殖力の強さが浮かび上がった格好だ。
 笠野原土地改良区が管轄する笠野原台地には、水源の高隈ダムから導水する調整池が4カ所あり、そこから総延長680キロの埋設送水管で2554ヘクタールに配水している。高隈ダムの人造湖大隅湖では釣りが盛んで、同土地改良区は「釣り上げた外来魚は持ち帰ってほしい」と協力を呼びかけている。

1月31日朝刊

個人の意見

>畑かん用の送水管を詰まらせる原因となる外来魚のブルーギルを駆除した。
>農家からスプリンクラーの水の出が悪いなどの指摘が数件あった。
>送水管に水を送り出す役目をする調整池で繁殖したブルーギルなどが送水管の中に入り込み、末端の細いパイプを詰まらせているとみている。


 パイプに吸われちゃうなんて、随分、活きの悪いブルーギルだなァ。
それだけ水域に対して数が多いという表れですかね。


>約2時間の作業で約5600匹を捕獲

 すごい漁獲量ですね。

>駆除したのは、同改良区事務所の背後地にある第1調整池(縦116メートル、横76メートル)。


 魚がパイプに吸われちゃう規模を想像したんですが、予想外に広いですね。
かなり、遠浅なのかも。


>満水で2万トンの池を1週間かけて空にし、
>この日、土地改良区や県職員、農家ら約40人が柄のついた網で泥の中からすくい上げ、
>次々と土手に集めた。


 ・・・じゃあ、他の魚介類も影響を受けましたね。


>体長は平均10センチで大きいものは15センチほど。
>体長36センチのブラックバスも1匹確認された。
>「以前の調査ではフナや川エビを見たが、今日は確認できなかった」と上ノ堀事務局長。

 10~15cmというワッペンサイズのギルを約5600尾。
バスが1尾ですか~。

 川エビとフナは、それらに絶滅されたということですね。

 勉強になりました。