樹脂製バルブ凍結破損で、川のコイ・フナなど約50匹死ぬ


毎日新聞 2月3日(金)20時23分配信
 3日午前7時過ぎ、愛知県岡崎市美合町の繊維製造販売業「日清紡テキスタイル」の美合事業所で、敷地内を流れる六斗目川に廃水処理に使用する硫酸アルミニウムが流出しているのを従業員が見つけた。貯蔵タンクの樹脂製バルブが冷え込みで凍結、破損したのが原因で、川のコイやフナなど魚約50匹が死んだ。

 同社によると、硫酸アルミニウムは廃水の色を取り除くための酸性の凝集剤で、漏れ出したのは約7キロリットル。作業員がタンクの周りに土のうを積み、約1時間後に流出を止めた。染色加工の操業は正午まで停止した。

 岡崎市環境保全課によると、下流の乙川のpH値は午前9時に3.8で、環境基準を超える酸性値を示した。同課は「pH値が急激に下がって魚が死んだ。川の水を飲まなければ人体に影響はない」と説明している。

 同社と持ち株会社日清紡ホールディングスは「ご心配をおかけし、深くおわびする」とコメントした。

 名古屋地方気象台によると、同市の3日の最低気温は氷点下7.5度で、79年の観測開始以来3番目の寒さだった。【中村宰和】

個人の意見

>貯蔵タンクの樹脂製バルブが冷え込みで凍結、破損したのが原因で、川のコイやフナなど魚約50匹が死んだ。

>同課は「pH値が急激に下がって魚が死んだ。川の水を飲まなければ人体に影響はない」と説明している。

 記録的な寒さの影響で、予想だにしない破損事故も起こるのですね。