木嶋被告の数字「1127」


スポーツ報知 2月28日(火)8時3分配信

 練炭自殺に見せかけ交際男性3人を殺害したとして殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判第28回公判が27日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれ、検察側による被告人質問が行われた。検察側は午前中の審理終了前に「これ(被告人質問)はケンカではありません。分かりますか?」と尋ねると、木嶋被告は沈黙の後、いつも以上に野太い声で「いいえ」と返答。“ケンカ上等”の姿勢を示し、質問が終わると、2回ほほ笑んだ。

 この日から始まった検察側による被告人質問で、検察は冒頭から、公判で争点となっていない質問を繰り出す“奇襲”に出た。木嶋被告が07年8月に最初に練炭を購入した直後、約1億円近くの経済援助をしていた千葉県の男性経営者が死亡したと指摘。「練炭は殺すために購入したのか」と質問したが、同被告は「違います」。ソープランドで働いていたか?」との質問には「働いていません」と答えた。

 愛人契約やデートクラブでの勤務は認めているが、ソープランドでの勤務をかたくなに否定。紺色の上着に黒っぽいズボン姿の被告は時折、弁護人に視線を送り、顔は紅潮。体をくねらせる場面もみられた。

 午前の審理終了前、検察官は強い口調で被告に真実を話すよう求めた。「これ(被告人質問)はケンカではない。分かりますか?」と問いかけた。被告は一瞬、沈黙したが、太い声で「いいえ」と返答。対決姿勢を示した。「真実を話してもらえませんか?」との訴えには、「真実は話しています」と答えただけだった。その後、被告は法廷を去る前に2回、周囲に笑いかけた。

 検察側は、09年1月に東京都青梅市の自宅マンションで亡くなった寺田隆夫さん(当時53歳)との交際状況についても質問した。被告は殺害、睡眠薬を飲ませたことや練炭の持ち込みを否定しているが、入金記録やブログなどを参照しながら被告を追及した。

 寺田さんと最後に会った同1月30日の翌日に被告は「南無阿弥陀仏」の掛け軸と桜の写真が掲載されたブログを更新していると指摘したが、被告は「亡き父のこと」と説明。また、検察側は被告の誕生日11月27日を挙げ、寺田さんから被告に振り込まれた口座残高が1127万円だったこと、寺田さんの金で買ったベンツのナンバーが「1127」だったことなどの関連性を問われたが、「何のことでしょう。分かりません」などと述べた。

 被告は「大学院生」などと身分を偽り、複数の男性と交際していたことを認めている。だが、検察側はメールを詳細に確認しながら、経歴詐称などのウソを改めて認めさせた。「これはウソですね?」「なぜウソを?」など100回以上も「ウソ」を連発。被告は力なく「ハイ、ハイ」と答えた。


個人の意見

>また、検察側は被告の誕生日11月27日を挙げ、
>寺田さんから被告に振り込まれた口座残高が1127万円だったこと、
>寺田さんの金で買ったベンツのナンバーが「1127」だったことなどの関連性を問われたが、
>「何のことでしょう。分かりません」などと述べた。

「いいふな」という意味ではなくてよかった。