結果 HERA-1 全国ヘラブナ釣り選手権大会


毎日新聞 6月4日(月)12時40分配信
 紀州へら竿(ざお)の里で知られる橋本市清水の紀州製竿(かん)組合研究池「隠れ谷池」で3日、日本一のヘラ釣り名人を決める「第10回全国ヘラブナ釣り選手権大会」(HERA-1グランプリ)が開かれた。全国4カ所の予選を勝ち抜いた138人が出場し埼玉県吉川市の自営業、萩野孝之さん(42)が3回目の優勝に輝いた。
 女性の部1位の愛知県岩倉市、会社員、服部度美さん(58)が特別賞、大阪府枚方市の会社員、小林満さん(51)が釣技などが優れたベストヘラアングラー賞に選ばれた。記念大会として歴代の優勝者や、韓国からも7人が招待された。
 大会では竹竿だけを使用。釣り師らは上半身をそり返らせるような優雅なポーズで次々にヘラブナを取り込んでいた。【上鶴弘志】

6月4日朝刊


産経新聞 6月4日(月)7時55分配信
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 「ヘラブナ釣り日本一」をかけた「全国ヘラブナ釣り選手権大会(ヘラワングランプリ)」が3日、橋本市の隠れ谷池で開かれた。今回は10回目の記念大会で、過去の優勝者らを招き最多の138人が参加した。国内の竹竿生産90%を占める同市の紀州製竿組合などが主催して、東日本など4地区で予選会を勝ち抜いた日本一の釣り師を決める大会。地区予選通過者は122人で、うち和歌山県からは7人がエントリーした。

 参加者は独自に調合したえさで微妙なアタリに集中しながら竿を合わせていた。優勝は4・8キロを釣り上げた埼玉県吉川市の萩野孝之さん(42)、準優勝は神戸市の岩本俊秀さん(44)だった。

 東日本予選会を勝ち抜いた茨城県つくば市の会社員、根本浩延さん(27)は「釣りは大好きで、竹竿独特の感触にはまって初参加。じっくりと楽しめました」と話していた。


個人の意見

 先ほど、萩野氏へ話を聞いてみました。
まとめてみると・・・

 決勝は、竿=夢坊15尺のタナ1~1・5mペレ宙から始めたところ1時間で型の劣る2枚しか釣れず、残りの時間は竿=至連11尺でウドンセットを敢行。朝一だったら騒いで釣りにならないだろうと思ったけれど、さすがに後半の時合いだと食い渋ってセットになるというのは考えられる範疇だったから、ある意味、予想通りの展開だった。強いて言えば、自分がペレ宙のとき釣っている人で5~6枚という様子を見て(セットで追いつく射程範囲内)、ペレ宙を見限りセットで拾ったのが勝因か。

 ちなみに予選は“1位通過しなければ決勝へ進めない”という条件から、周囲と同じではダメだと思って釣り方を組み立てた。その釣りは1回戦が竿=至連11尺1m両ダンゴ(ハリス20cmと35cm、上下バラサ6号。釣果10・26kg)で、1位通過が絶対条件となった2回戦は、竿=夢坊15尺のペレ宙&バラグルだった(試釣でバラグルが釣れていたという、事前情報があったそうだ)。

 興味深い仕掛けなので、以下参照。

竿=夢坊 15尺
タナ=1~1・5m(反応次第でエレベーターする)
ミチイト=ザイトへら道糸ファイアオレンジ0・8号
ウキ=一志 アドバンテージ7番(2枚合わせ 1mmカーボン足 1・4mmセルパイプトップ使用 チョウチン用のウキ。昨年JC泉園で使用)
ハリス=ザイトSABAKIへらハリス0・5号 30cm 60cm(ペレ宙、バラグルとも同じ)
ハリ=上バラサ6号 下セッサ4号

●ペレ宙エサ=ペレ軽400㏄+ガッテン200㏄+BBフラッシュ200㏄+ペレ道50㏄+水200㏄
比較的硬く仕上がるので、ウキの動きを見て手水&押し練りでタッチ調整する。

●クワセエサ=わたグル50㏄+水60㏄

 大型放流したと聞いていたが、ペレットまたはグルテンで狙える魚は1枚800g級。
ペレ宙を軸にして打ち込んでいき、新ベラの反応を得られたらグルテンを食わせにしたという。ただし、基本は「待ち」のリズム。新ベラがタナに入ってきて狙えるときは、こうした新ベラシフトの工夫が必要だった。