琵琶湖の外来魚回収量激減


産経新聞 6月23日(土)10時47分配信

 滋賀県が生態系維持のため、琵琶湖の釣り客らに呼びかけているブラックバスブルーギルなど外来魚の回収量が、平成23年度は前年度を6・2トン下回る15・3トンと激減し、15年度の回収開始以来初めて減少に転じたことが22日わかった。県は夏場の天候不順などが原因とみているが、釣り客用の外来魚回収ボックスを増設するなど対策に乗り出した。

 琵琶湖では近年、北米原産のブラックバスブルーギルなどの外来魚が大量繁殖し、釣り客の間で釣果をリリース(放流)する「バス釣り」が流行。湖の生態系破壊が危惧されたため、県は15年に釣った外来魚のリリースを禁止する条例を施行。湖岸近くに釣った外来魚を入れる回収ボックスを66カ所、湖には29カ所のいけすを設置した。

 外来魚の回収量は、初年度9・6トンから年々増加し続け、22年度は21・5トンに。だが、23年度は年間回収量の半分を回収する5~7月に台風が集中したうえ、釣り客が多い週末を中心に天候不順が続き、初めて前年度から6・2トン減と大きく下回った。

 外来魚のエサが減少して全体的に小型化が進んだことも影響した可能性があるが、県は激減を重くみて対策を検討。回収ボックスを新たに大津市や県北部の彦根市などに計5カ所を増設することを決めた。琵琶湖岸のホテルなど、釣り客が利用する宿泊施設にも、独自にボックスを設置するよう協力を呼びかけるとしている。

 県琵琶湖レジャー対策室は「回収量の減少は気候や生態系などさまざまな要因があり、釣り人のマナー悪化(リリース増加)はないと考えているが、再び回収量が増加するよう啓発活動に力を入れたい」と話している。



毎日新聞 6月25日(月)12時22分配信

 彦根市尾末町の彦根旧港湾一帯で24日、ダイバー17人が水中に潜って湖底に沈んだごみを引き上げるクリーンアップ作戦があった。
 旧港湾はかつて琵琶湖巡りの観光船が発着したが、新彦根港の完成で約30年前から不用になった。定期的に水草の刈り取りが行われるが、約1週間前の作業では水草に絡んだ自転車35台などが引き上げられている。
 今回の清掃は、日本釣振興会支部と県、彦根市による実行委が約100人を動員。松原漁協の漁船を湖上基地にし、水深約1・5~2メートルの水中に潜ったダイバーが自転車7台やバイク1台、空き缶や瓶などを次々と引き上げた。
 ごみの総重量は約520キロだった。周辺は市民らの釣り場になっているが、参加者からは「予想外のものがたくさん投げ込まれていて驚いた」などの声が上がった。【松井圀夫】

6月25日朝刊



個人の意見

ブラックバスブルーギルなど外来魚の回収量が、平成23年度は前年度を6・2トン下回る15・3トンと激減し、15年度の回収開始以来初めて減少に転じたことが22日わかった。県は夏場の天候不順などが原因とみている


 これからが楽しみですね。