手賀沼西側の底泥からセシウム最高1万2200ベクレル


毎日新聞 7月4日(水)10時59分配信

 東京電力福島第1原発事故の影響による河川や湖沼の放射性物質による汚染問題で県は3日、手賀沼流域の水質や土壌を県独自に調査した結果、手賀沼の西側を中心に沼底や川底の泥から最大1キロ当たり1万2200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。県は「水で遮断されているので生活圏への影響はない」と説明している。
 県によると、手賀沼周辺の19地点で調査した結果、水からセシウムは検出されなかったが、柏市我孫子市などにまたがる手賀沼の西側、大津川河口付近の沼底の泥から同1万2200ベクレル、近くの大堀川河口付近で同1万1000ベクレルを検出した。
 また、手賀沼に流れ込む柏市の大堀川新駒木橋付近の川底からも同1万1900ベクレルを検出したが、2月の環境省調査で同9000ベクレルを検出した柏市大津川上沼橋付近は同4400ベクレルでほぼ半減した。県水質保全課は「セシウムは流れの緩やかな場所などに堆積(たいせき)している」として調査を継続する。【斎川瞳】

7月4日朝刊




産経新聞 7月3日(火)19時40分配信

 千葉県は3日、県北西部の手賀沼とその流入河川で水底の泥や砂の調査行ったところ、最大で1キロ当たり1万2200ベクレルの放射セシウムを検出したと発表した。放射性物質が発する放射線は水で遮蔽されるため、県は「生活圏への影響は極めて少ない」としている。

 調査は5月24日から6月6日まで、手賀沼内と流入河川の計19地点で実施。局所的に放射線量が高い「ホットスポット」が点在する地域を流れる2本の河川が、沼に注ぎ込む地点などで1万ベクレル以上を検出した。県は、東京電力福島第1原発事故が原因とみている。

 県によると、手賀沼では水産物から放射性物質が検出されたため、春から漁業は行われていない。また今回、同時に水質調査も行ったが放射線物質は不検出だったといい、底に沈殿しているとみられる。


個人の意見

 釣り人はコイやマブナが底生性で、泥ごと口へ入れて泥を吐き出す摂餌習性を知っている。
肉食魚のエサとなるザリガニなどの甲殻類、ドジョウや放流しているウナギも水面を泳ぐ生き物ではない。

 底に沈殿しているなら、その生き物たちは曝されているということではないのか。