サントリー、発泡酒生産停止


読売新聞 7月20日(金)11時10分配信


 サントリーホールディングス発泡酒の生産・販売を停止する。6月に主力品「MDゴールデンドライ」の生産を終了しており、今秋にはすべての商品が店頭からなくなる見通しだ。サントリーは1994年に業界初の発泡酒「ホップス生」を発売したが、生産終了も大手で初めてとなる。

 麦芽の使用率を67%未満に抑えた発泡酒は、ビールより安い価格で人気を集めたが、麦芽以外の原料を中心とした、より低価格の「第3のビール」が2003年に発売されると、それに押されて市場が縮小している。サントリーの場合、12年上半期(1~6月)の出荷量は前年同期比40・4%減の47万ケース(1ケース=大瓶20本換算)と、ビール類全体の1・6%に過ぎなかった。

 キリンビールなど他社は当面、発泡酒の生産・販売を続けるが、販売減少は続きそうだ。

 サントリーは今後、高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」や第3のビール「金麦」などの生産・販売に予算を集中する。


毎日新聞 7月20日(金)11時55分配信

 サントリーホールディングスは20日、発泡酒の販売を終了することを明らかにした。6月に発泡酒の主力商品「MD(マグナムドライ)ゴールデンドライ」の製造を終了し、在庫が無くなれば出荷をやめる。高級志向のビールや低価格の「第3のビール」に集中する。

 発泡酒は94年にサントリーが初めて開発したビール風味の飲料。麦芽使用比率が67%未満のためビールより酒税が安く350ミリリットル缶で店頭価格に約56円の差が出る。しかし、麦芽を使わず発泡酒より店頭価格が20円安くなる第3のビールが04年に登場し、消費者の人気が移った。

 同社の11年の発泡酒出荷量は、02年のピーク時に比べ4割程度に低下。今年1~6月には、ビール、発泡酒第3のビールを合わせたビール類全体の2%程度に落ち込んでいた。今後は高級ビール「プレミアム・モルツ」や第3のビール「金麦」など成長商品の販売を促進する。ただ、将来の酒税制度の変更などに備え、発泡酒の開発は続けるという。【南敦子】


産経新聞 7月20日(金)12時18分配信


 サントリーホールディングスが、発泡酒の生産を終了したことが20日、わかった。ビールより低価格で人気が出た発泡酒は、より割安な第3のビールの登場により、消費者離れがすすんでいた。


 サントリーは、ビールに比べ麦芽比率が低い発泡酒「ホップス」を平成6年に発売。酒税の税率が低いために価格を抑えられて人気となり、他社も追随。平成15年には発泡酒がビール市場(ビール、発泡酒など)の半数近くを占めるまでに成長した。しかし、麦芽以外を原料に使った第3のビールが発売されて以降、価格面での優位性が薄れ売り上げも低迷していた。

 今年上半期(1~6月)の出荷量では、第3のビールが前年同期比2・6%増の7348万6千ケース(1ケース大瓶20本換算)で、ビール類全体に占める構成比が36・6%となった一方、発泡酒は9・2%減の2963万8千ケースと10年連続のマイナスだった。

 サントリーが発売する発泡酒は、「マグナムドライゴールデンドライ」「ダイエット生」の2種類だが、すでに両方とも生産を終了。7月中に出荷も終える。

 サントリーのビール市場のシェアは国内3位だが、ビールのプレミアムモルツ第3のビールの金麦が好調で、シェアを伸ばしており、今後はこれらに注力する。



TBS系(JNN) 7月20日(金)13時29分配信
 大手ビール会社・サントリー発泡酒の生産を終了していたことが明らかになりました。

 サントリーが先月中に生産を終了したのは発泡酒の分野で唯一生産を続けてきた「MD(マグナムドライ)ゴールデンドライ」で、7月中に出荷を終え、この秋にはサントリー発泡酒が店頭から消える見通しだということです。

 麦芽の使用率を67%未満に抑えた発泡酒はビールに比べて酒税の税率が低いため、1994年にサントリーが開発して以降、他社も追随。2003年にはビール類の構成比で4割近くを占め、ピーク時の出荷量は年間2億ケースを超える人気を集めました。しかし、より割安な第3のビールに次第にシェアを奪われ、発泡酒分野の市場は最近では9年連続で縮小していました。

 サントリーでは好調の「ザ・プレミアム・モルツ」や第3のビールの「金麦」に経営資源を集中させたいとしていますが、発泡酒の開発自体は今後も続けるとしています。(20日12:39)

最終更新:7月20日(金)17時23分

TBS News i


個人の意見

 業界初、といえばサントリー

 開発技術が秀でているのか、何を発表するのも早い。

 発泡酒を世に送り出したのも同社だった。


時事通信 7月18日(水)3時0分配信

 サントリーホールディングスが9月中旬にもオーストラリアでビール販売を開始することが17日、分かった。近く中国の工場で生産した商品を輸出する。季節が北半球とは反対の豪州に販路を広げることで、冬場にビール需要が落ち込み、稼働率が下がる中国工場の有効活用を図る。ニュージーランドでは日本で製造したビール「ザ・プレミアム・モルツ」を売り出しているが、豪州での販売は同社初。
 輸出するのは缶ビール「マグナムドライ」(500ミリリットル入り)。日本でも同名の商品(発泡酒)を販売しているが、中身は豪州向けに開発した独自商品。中国・上海近郊の昆山工場で製造し、豪州の大手酒類小売りチェーンで売り出す。


>日本でも同名の商品(発泡酒)を販売しているが、中身は豪州向けに開発した独自商品。

 本当に発泡酒はなくなるようだ。