三方五湖冬の風物詩「たたき網漁」

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毎日新聞 12月6日(木)16時11分配信

 福井県三方五湖の冬の風物詩「たたき網漁」が2日、若狭町三方湖で始まった。年間で水温が最も低くなり、魚の動きも鈍るこの時期に、地元の鳥浜漁協(増井増一組合長)が行っている珍しい伝統漁法。漁師らが舟の上から青竹で湖面をたたき、驚いて逃げ回るコイやフナを刺し網に追い込んで捕らえる。漁期は3月末ごろまでだが、湖面が穏やかな日に限られ、出漁は例年50~60日程度になるという。

 初漁には増井組合長ら8人が出た。まず、ポイントに定めた漁場での舟の位置をくじ引きで決めて出漁。それぞれの舟から同じ方向に張り渡した網と網の間を、船外機付きの舟が一斉に走り、漁師らが長さ5メートルほどの青竹をしならせて湖面を打ち続けていく。近くの舟と互いに目配り、気配りが必要な共同作業でもある。
 網を引き上げると、体長30センチ級のマブナやヘラブナなどが次々にかかり、体長約1メートルものマゴイも。とれた魚は、刺し身のほか煮付けや汁ものなどにも調理され、地元や町外で消費されている。大物のマゴイを手にした吉田良三さん(72)は「雪の日でも天候を見計らってポイントを絞り、わずかな時間でも漁に出る。この湖では、やり方によっていろいろな漁ができる」と話していた。【松野和生】
12月6日朝刊

個人の意見

>体長30センチ級のマブナやヘラブナなどが次々にかかり、体長約1メートルものマゴイも。
>とれた魚は、刺し身のほか煮付けや汁ものなどにも調理され、地元や町外で消費されている。

 食文化と漁。
密接に関係していて面白いです。