スパークリング日本酒がオススメ


夕刊フジ 3月12日(火)16時56分配信


 みなさま、こんにちは。今週は日本酒の苦手な方や若い男女におすすめの面白い日本酒の魅力に迫ります。

 シュワシュワな喉越しといえば、ビール?シャンパン?いえいえ、スパークリング日本酒です! 最近は、とりあえずビールではなく、とりあえずスパークリング日本酒という女性も増えてきているようですね。例えば、株式会社一の蔵(いちのくら)のすず音(すずね)、株式会社増田徳兵衛商店・月の桂(つきのかつら)の吃驚仰天(びっくっりぎょうてん)、青木酒造株式会社・鶴齢(かくれい)の活性雪男(かっせいゆきおとこ)など一度や二度は飲んだことがあるという方々もいらっしゃるでしょう。そんな中、私が、一番おすすめしたいのは、ペットボトル入り・まんさくの花の純米生原酒『酒母』(さかはは)です。繊細な泡の爽快感、品ある甘味、お米の凝縮された安心感、それぞれの調和がこの上なくステキで、これも日本酒の素顔のひとつだと感動したお酒です。商品名は酒母(さかはは)ですが、そもそも日本酒つくりにおいて、酒母(しゅぼ)とは、すべての基本となるもと、もろみをつくるもと。まさに日本酒のお母さん的な存在を読みかえて商品としてネーミングされています。

 秋田県まんさくの花醸造元・日の丸醸造株式会社、佐藤譲治社長は、「発酵したてのもろみは程よい甘さと酸味、香りもフレッシュで非常に美味しいことは蔵人(お酒をつくる人)ならだれでも知っていることです。ただ、非常にデリケートなお酒ですので、氷温貯蔵で熟成させることによってリスクを最小限にしています」と、こっそりシュワシュワの企業秘密のヒントを教えてくださいました。瓶ではなく、ペットボトル入りだったのは、熟成に秘密があったのですね。しかも、あえて、もろみの旨さを広めたい、日本酒の楽しさを伝えたいという想いからチャレンジしたお酒とのこと。「箸休めのように、日本酒休めのお酒で、酒母を飲むとまた日本酒がすすみます。炭酸割りもなかなかいけます。秋田のハタハタ鮨や焼肉などにもよく合います」とのこと。何といってもアルコール度数9度ですので(通常の日本酒は15度前後)、ぜひみなさまに気軽に飲んでいただきたいです。今週末、酒母で乾杯はいかがですか? 私は、お風呂あがりにでも、酒母シャンパングラスに注いで乾杯しよう~♪

近藤淳子(こんどう・じゅんこ) 1975年1月30日愛媛県出身。TBS系列北陸放送アナウンサーとして6年間勤務後、ホリプロスポーツ文化部アナウンス室所属。報道、情報番組、ドラマ、CM、ラジオパーソナリティー、司会業、話し方講師、など幅広く活躍中。日本語教師、きき酒師の資格を持ち、女性限定の日本酒の会「ぽん女会」主宰。日本酒文化の魅力を発信中。一児の母。公式ブログ http://ameblo.jp/junko-ponjo/も要チェックだ

個人の意見

>スパークリング日本酒がオススメ

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