バンコクに日本の中古釣具チェーン最大手の「タックルベリー」が進出


週刊SPA! 9月4日(水)16時21分配信

 かつて開高健は「タイでは遊びで釣りをする人がいない」というようなことを書いていたが、現在ではタイも経済発展に伴い、余裕のできた人がさまざま趣味を楽しみ始めていて、釣りも注目を浴び始めている。

 そんな中、バンコクに日本の中古釣具チェーン最大手の「タックルベリー」が進出してきた。6月12日のオープンから早3か月が過ぎ、タイ人釣り師にすっかりお馴染みの店となっている。海外進出3店舗目「タックルベリー・タイランド」(ほかは韓国と香港)の責任者を務める関口暁さんにお話を伺った。

「東南アジアに目を向けた際、やはり親日国であり趣味にお金をかけられる富裕層が多いということでタイが進出先だと考えました。日本人在住者も多いですから、元々は顧客ターゲットとしては日本人だったところ、現在は8割がタイ人客になっています」

 タイ人釣り師からすれば「タックルベリー」は宝の山が湧い出てきたたようなものだという。というのは、日本の釣具というのはタイ人釣り師の垂涎の的なのだ。最新かつ新品のツールは手配も大変だし、値段も張る。それが、中古とはいえ最新のものが他店よりもずっと安いのだから、タイ人の人気になるのは必然だった。

 また、タイ人スタッフも釣りマニアばかり。アシスタントマネージャーのティーさんはタイ人釣り師の間では有名な方だそうで、いわゆるカリスマ店員の魅力も大きい。

「日本人からの問い合わせで最も多いのは、商品の質問よりもタイのどこで釣りができるのか、ということです。池やちょっとした川はどこにでもあるんですが、私有地であることが多く、トラブルが恐い。当店ではタイ人スタッフがバンコクを中心にさまざまな釣りスポットを紹介することもできますので、すべてのお客さんに満足いただけると思います」

 ここに来ればタイの釣りがわかる! をモットーに関口さんもしくは日本語のできるタイ人スタッフが常駐して情報を提供。実際、ここのスタッフに話を聞くだけで、在住日本人の知らないスポットやタイ人ならではの釣りの方法が聞けるのだという。

 ところで、タイにも釣り堀があるのだが、日本の釣り堀を想像しているとしたらそれは大きな間違いだ。関口さんが語る、タイの釣りの大きな魅力は「魚がでかく、日本の2~3倍はある」という点。バンコク市内にある釣り堀も数十キロはあるメコンオオナマズピラルクなどを釣り上げることができるところがいくつかあるのだ。

⇒【写真】釣り堀で釣れるメコンオオナマズ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=501915

 大自然の中で、日本にはいないような大物を釣り上げるダイナミックな釣りを楽しむことができるタイの釣り。このブーム、タイ国内だけでなく、日本の釣り師にも広がりそうである。

<取材・文・撮影/高田胤臣 取材協力/Tackle Berry(Thailand)Co.,Ltd. Facebookページ:https://www.facebook.com/tackleberrythai>

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こんなフナを両ダンゴで釣りたい。