乗っ込みXデーの目安「サクラの開花予想」


時事通信 1月24日(金)11時37分配信

 民間気象情報会社「ウェザーマップ」(東京都港区)は24日、今年の桜(ソメイヨシノ)開花予想の1回目を発表した。平年並みか早く咲くところが多いが、記録的に早い開花となった昨年に比べると遅くなる傾向という。
 同社によると、沖縄・奄美地方以外で予想開花日が最も早いのは高知、宮崎両市で3月18日。東京は平年よりやや早い同24日。大阪も早く、同25日と見込んでいる。 



増田 雅昭 | 気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
2014年1月24日 12時8分
イメージ 1

民間の気象会社から、今年の桜開花予想が発表されました。

1月に桜の開花予想発表って、さすがに早すぎでは?

以前はそう思っていました。

かつて気象庁だけが予想を発表していた時代は、3月のはじめから。

ところが、民間気象会社から1月に桜の開花予想の発表がはじまると、翌年からは年明け頃から「今年はいつ発表するのですか?」という問い合わせが相次ぎ、驚きました。

桜の時期に合わせて旅行の予約をするかた、桜祭りやイベントを運営するかた、早く春の気分を味わいたいから!というかた…様々です。

昔の気象庁では、桜の開花を予想するために、つぼみの重さを測り、それをもとに予想日を出していたこともありました。また、気象庁以外でも、お正月以降の気温を積算していくなど、気象予報士が独自に予想していた時代もありましたが、今はかなり高度化しています。

今の桜開花予想は、気温の実況経過と予測を、高度化された開花計算式に入れて、コンピューターが弾き出しています。現在、主に使われている計算式は、気温の予測さえ当たれば、開花日の予想が実際の約2日以内におさまるというすぐれものです。

予想を使うまでもなく、「だいたい平年だと、開花はこの時期くらい」でいいんじゃないの?と思うかたもいるかもしれませんが、1月の開花予想と実際の開花日のズレは4.8日(ウェザーマップ・過去4年平均)。平年日と比べるより、予想日のほうが実際の開花日に近いのです。

当然、日が近づいた予想ほど、このズレは小さくなっていきます。

「どうしてもこの時期に判断してなくてはならない」ことがある場合、「いつもの年だとこれくらい」よりは、現代の開花予想を参考にするほうが、役立つわけです。

数か月先の長期予報は、ズバリ予報はまだ難しいのが現状ですが、「ちょっとでも確率が高いこと」を参考にするというのが、活用方法の一つですね。

ウェザーマップさくら開花予想2014:http://sakura.weathermap.jp/
増田 雅昭

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組で学生予報士としてデビュー。気象キャスターに携わりながら、企業向け予報や気象コンサルティングも長年担当。甲子園での夏の高校野球で大会本部気象担当を務めたことも。Twitterでも気象情報を発信。1977年生まれ。滋賀県甲賀市出身。好きな言葉は「予報当たりましたね」。

個人の意見

 3月25日前後に開化したとして、月末にかけて潮汐が大きくなり、大潮が29日、30日。
その辺りがXデーか。