相模川でブラックバス本格駆除


カナロコ by 神奈川新聞 11月22日(土)7時3分配信
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 県内水面漁業振興会と相模川漁業協同組合連合会相模川外来種の駆除を実施している。主な対象は在来種を捕食するブラックバス。上流の相模湖などで生息は確認されているが、中・下流域ではその実態は分かっていない。効率的な捕獲法も検討して本格的な駆除に乗り出す。

 駆除活動は17日、海老名市上郷の県立相模三川公園近くの相模川で、関係者18人が参加して行われた。現場は本流から分かれて一時的に池のようになっているワンドと呼ばれる場所。

 作業は長さ約300メートル、幅約30メートルに及ぶワンドの下流から上流に向かって網で追い込んでいって捕獲。雑草が覆うなど網が届かない周辺部は、県水産技術センター内水面試験場(相模原市緑区)の協力で電気ショック式捕魚器を使って試行した。

 その結果、ほぼ半日を要した作業でブラックバス67匹などを捕獲、処分した。体長約40センチ、約3キロの大物もいたという。

 特定外来種ブラックバスブルーギルは漁業法の規定がある。相模川ではアユ、ギンブナ、ドジョウなどの在来種を保護する目的で、釣り客らによるブラックバスの再放流などが禁止されている。

 関係者によると、相模川ではこれまで繁殖力が強いとされるブラックバスによる深刻な魚類被害が確認されていないため、生息調査や大掛かりな駆除は行われてこなかった。

 同振興会は「今回の捕獲数は予想以上に多かった。ワンドは、アユの産卵場所になっている三川合流点の周辺でも大小数カ所ある。ブラックバスをこれ以上増やさないためには駆除活動を定期的に行うなど、継続的な取り組みが必要だ」と話している。

 同振興会と相模川漁連では、年内に厚木市内でもう1カ所駆除を実施、捕獲法などを検証するという。

個人の意見
>関係者18人が参加
>電気ショック式捕魚器
>ほぼ半日を要した作業でブラックバス67匹などを捕獲、処分した。
>同振興会は「今回の捕獲数は予想以上に多かった。ワンドは、アユの産卵場所になっている三川合流点の周辺でも大小数カ所ある。ブラックバスをこれ以上増やさないためには駆除活動を定期的に行うなど、継続的な取り組みが必要だ」

「18人もいて、食わせて釣る訳じゃないのに、たった67尾」
網や電気ショッカーを入れた水域の日淡魚は、問題なく釣れるのか、食い渋らないのか。
 客観的な目で情報を精査する必要があるため、今後も軽々なコメントは控えて収集したい。