酒粕の発酵パワーと、干し柿の抗酸化作用


OurAge 2月3日(火)20時30分配信

美と健康に効果的なメニューを数多く提案している料理家の山田玲子さん。この冬注目のひとつは、発酵食品として今、注目度大の『酒粕』と、この季節おなじみの『干し柿』の組み合わせだそう。情緒あふれる2つの食材。おいしいのはもちろんのこと、美容・健康効果がとても高いことを皆さんご存知だろうか。

酒粕は日本酒を絞ったあとに残る白い固形物。粕汁や甘酒など、昔ながらの「体を温める冬の定番料理」によく使われる酒粕だが、実はとても栄養豊富な発酵食品。食物繊維、ビタミンB群やアミノ酸など、体の調子を整え、代謝をアップしてくれる栄養がたっぷり。また、美肌効果が高いことでも知られている。昔から酒粕でパックすると肌が白くなると言われていて、最近は、酒粕を使った美白化粧品も人気だ。

一方、干し柿は渋柿を干したもの。干し柿には生の柿の3倍以上のβ-カロテンが含まれている。β-カロテンは、高い抗酸化作用、つまり、活性酸素(老化を促進する原因となる)を除去する働きがあることで注目され、若々しく、サビない体作りには欠かせない成分。また、β-カロテンは体内でビタミンAに代わり、免疫力アップに役立つ。風邪やインフルエンザが流行するこの時期に特に嬉しい食品だ。
「産地に行くと、まるでオレンジのカーテンのように農家の軒先に柿がさがっている風情もとても美しいんですよ」と山田さん。

その酒粕干し柿を使った簡単でおいしい小鉢は覚えておくと重宝する。「意外な取り合わせ」と思われるだろうが、これがとても相性が良いのだ。酒粕にみりんを少し入れたあえ衣を作り、干し柿と、さらに、セロリやキュウリ、かぶなどの野菜を合えるととても美味。「サラダのようにパリパリと野菜をたっぷりいただけますよ」。
おいしくて彩りもキレイな一品。ぜひ、お試しあれ。


個人の意見

>風邪やインフルエンザが流行するこの時期に特に嬉しい食品

 雪の上に裸で寝るとか、ヨーグルトのCMに出てくる風邪予防の壮絶さと比べたら、遙かに試す気になる方法だ。