酒の過剰な安売り厳罰化


読売新聞 4月14日(火)20時1分配信

 自民党は14日、酒の過剰な安売りを規制するため、酒税法などの改正案を今国会に提出することを決めた。

 財務相が適正とする取引基準を定め、従わない業者には是正命令や免許の取り消し処分をできるようにする。量販店などによる安売り競争で経営が苦しくなった小規模小売店を救済する狙いがある。一方で、規制は酒の実売価格上昇につながりかねず、消費者の反発を招く可能性がある。

 改正案では、仕入れ原価や製造コストを下回るような安値販売を禁止する取引基準を設ける。命令に従わない場合は、関連免許などを取り消す厳罰化も盛り込んだ。今国会で成立後、1年以内の施行を目指している。

 具体的な基準は財務省が今後検討するが、メーカーが製造にかかった費用を下回る価格で販売したり、卸業者が取引先の小売店に販売実態に合わない多額の販売奨励金を出すことなどを禁じるとみられる。

 国税庁は酒の乱売に歯止めをかけるため、2006年に販売指針を打ち出したが歯止めをかけられなかったため、罰則を設けた法改正を行うことにした。

 自民党は過度な値下げにより乱売となり良質な小売店まで淘汰(とうた)されると、消費者にもマイナスとなると規制導入に理解を求めたい考えだ。

最終更新:4月14日(火)22時1分

読売新聞


個人の意見

 従来、税金だらけで薄利の商品なのに、大量仕入れで強要したリベートを利益にする形の“原価より安く販売”で、消費者に価格帯の勘違いをさせた量販店の罪は重い。
 「客寄せの酒で利益は要らない」そういう考えで売ったのだが、それを消費者はまったく知らない。

 卸値以下の意味が分からないなら、例えるが100円弱で“仕入れる”ものを80円で“売って”いる、それが正常か?  

 ここで正されるべき。

自民党は過度な値下げにより乱売となり良質な小売店まで淘汰(とうた)されると、消費者にもマイナスとなると規制導入に理解を求めたい考えだ。

 どれだけの酒販店が悔し涙を流して、廃業したことか。
その墓標の上でのさばる、蔵元やメーカー泣かせのバイヤーを地獄に落とせ。