アニーが恐くて、イカ&サバ食えず


3/6(火) 13:54配信



 魚の内臓に寄生するアニサキスによる食中毒の報告患者が、2017年は前年と比べ約2倍に増えたことが厚生労働省の集計でわかった。患者は240人(速報値)で、前年の126人からほぼ倍増した。


 1カ月の平均は昨年1~4月は約13人だったが、多くの新聞やテレビで被害状況が報道された5月以降は約24人になった。国立感染症研究所寄生動物部第二室の杉山広・前室長は「アニサキスの食中毒が急に増えたのではなく、多くのメディアで報道され、患者や医師の間で認知度が高まったのだろう」とみる。

 食中毒の患者を診察した医師は、保健所への届け出が法律で義務づけられている。11年までの7年間の約33万人の診療報酬明細書を基にした杉山さんの推計では、年間の患者は約7千人。杉山さんは「報告件数はまだまだ『氷山の一角』。消費者も食品業者も気を付けてほしい」と指摘する。

 アニサキスが寄生した魚を生で食べると、胃の中で異物を除去しようとする反応が起き、平均6~8時間でみぞおちの激痛や嘔吐(おうと)の症状が出る。内視鏡アニサキスを取り除くと症状が和らぐ。アニサキスは、料理で使う程度の酢や塩に漬けても死なない。厚労省は対策として、70度以上での加熱や零下20度で24時間以上冷凍する、新鮮な魚を選び早めに内臓を除くなどをあげる。(福地慶太郎)


個人の意見


 寄生虫の存在を知ったのは、高校生のとき遅刻してきたクラスメイトが診断書を担任に提出する姿を見て声を掛けたところ、夕食のシメサバを食べて就寝した頃に七転八倒して救急車へ乗ったという話からアニサキスの恐さを知った。

 それから生のイカ、サバが恐いぞと諸先輩方に教わり、釣りたてなどの生食を避けている。