メタル・ロードの人気再燃、バイクパッキングにも注目


3/5(月) 7:00配信



 東西の人気スポーツ自転車ショップ店長が2018年に注目するスポーツ自転車&関連アイテムは何か。前編「最新自転車トレンドはディスクブレーキ付きロード」に続き、後編はスポーツバイク専門店、フォーチュンバイク(東京・錦糸町)オーナー店長の錦織大祐氏が注目する9アイテムを紹介する。


●最新技術搭載アイテム充実の2018年

 ロードバイククロスバイクを中心に人気の定番アイテムから他のスポーツ自転車店では並ばないこだわりのグッズまで取りそろえるというフォーチュンバイク。オーナーでもある錦織大祐店長(以下錦織店長)は、毎年欧州や台湾で開催されるスポーツ自転車の展覧会に足を運び、最新のトレンドを吸収する。そんな錦織店長が注目するのは、「遠くまで走りたい」という自転車本来の楽しみ方がさらに広がる、最新技術が搭載されたアイテムだ。
クロモリ・アルミフレーム採用“金属系ロードバイク”が人気再燃?

 スポーツ自転車のフレーム素材には、昔から使われてきたクロモリやアルミといった金属系と、高級・レーシングモデルに多く採用されているカーボン系(炭素繊維を固めて成形)の2タイプがある。軽さや剛性の高さからカーボン素材のモデルが中心になってきてはいるが、カーボンに比べて細身のシルエットになることからクラシックな印象が魅力の金属系フレームも根強い人気がある。

 しかし錦織店長は、「スイスに拠点を置くバイク(自転車)ブランドBMCの『チームマシンALR01』や、イタリアンバイクブランドのチネリ『ヴィゴレッリ ロード』のような金属系素材の特性を活かして高い性能を実現したモデルがおすすめ」と話す。
シマノがセカンドグレードにも油圧ブレーキを投入

 欧米ではすでに定番人気のロードバイク用ディスクブレーキ。「2018年は多くのメーカーから多様なモデルが発売され、日本でも人気が拡大する」と錦織店長は予測する。特に油圧式は制動力が一定で、少ない力でもブレーキを掛けられるので、長時間ブレーキを握り続けなければならない長い下り坂などもストレスなく走ることができる。本格的に走るシリアスライダーだけでなく、まだスポーツ自転車に乗り慣れていないビギナーにとっても実は有益なアイテムだ。

 世界中のさまざまな自転車メーカーへ変速機やブレーキなどのパーツを供給しているシマノからは、トップグレードモデルに続き、ロード用セカンドグレードの「アルテグラ」に油圧ディスクブレーキタイプが追加された。

 また、イタリアの人気バイクパーツメーカー、カンパニョーロからも油圧ディスクブレーキ「H11」が発売された。さらに、革新的なアイテムを多くリリースするスペインのローターからは、ディスクブレーキだけでなく変速も油圧でコントロールする「UNO」が登場する。


“地図なしGPSサイクルコンピューター”が使いやすい

 走行速度や距離を計測できるサイクルコンピューター。近年ではGPSによってさまざまなデータを計測し、地図を表示してナビゲーション機能を搭載したモデルも増えてきている。しかし錦織店長が注目するのは、GPSで計測はするけれど地図表示はないモデル「ブライトン ライダー530E」と「レザイン スーパーGPS」だ。

 ブライトン ライダー530Eは目的地とコースを設定しておけば、線だけでコースを表示。レザイン スーパーGPSは目的地まで曲がる場所を文字と曲がるまでの距離で知らせてくれる。地図で現在地を確認したい場合はスマートフォンを使用し、走行中は「どこで曲がるか」などの最低限の情報でストレスなく走り続けられる。
ロードバイクからMTBまで装着可能なバイクパッキング

 ここ数年、ファストパッキング(バイクパッキング)と呼ばれる自転車専用バッグが欧米で人気だ。専用の部品や工具が必要なく、面ファスナーを使って気軽に自転車のハンドル前やサドル後方に装着でき、自転車旅やロングライドなどで使いやすい。日本では、欧米と比較して自転車のサイズが小さく、ファストパッキングが装着しにくいなどの理由もあり、日本での人気は拡大してこなかった。しかし、「欧米でも昨年あたりから、より気軽に使える小型化したファストパッキングも続々登場。日本メーカーから日本人の自転車にも合った商品も発売され、2018年は日本でも使用する人が増える」と予想する錦織店長。

 錦織店長が注目するのは英国のハンドメイド・バッグ・メーカー、リストラップ。なかでもハンドル前部に装着する「バーバッグ ホルスター」は円柱形状のバッグを固定するためのホルダーになっていて、自転車のハンドル幅に合わせてさまざまなバッグをくくり付けることができて便利だという。

 また、日本の自転車用バッグブランド、オーストリッチからはサイズの小さい自転車でも装着しやすい「スマートイージーパック」が発売。日本での使いやすさを追求したアイテムとなっている。

(文/星野 知大)

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個人の意見

 タイトルでおおっ、と反応してしまいましたが、自分の歩んでいるメタル・ロードとは違う道でした。