第40回 G杯争奪全日本ヘラブナ釣り選手権 全国大会

イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8
イメージ 9


※ 囲み取材に入れず、喧騒の中で聞き取れなかったことから定かではありません。
後から修正する予定ですので何卒ご了承下さい。

清遊湖=水温18・5度(水深3m)

優勝=天笠充
サオ=『がまへら千早』8尺
タナ=1m
ミチイト=1・0号
ハリス=上0・6号8cm下0・5号30cm→25cm
ハリ=上『改良ヤラズ』7号 下『コム』4号→『A1角マルチ』3号
ウキ=『𠮷田作プロト』細パイプトップ全7目盛4目盛出しバランス、B6cm→『𠮷田作プロト』太パイプトップ、B7cm
バラケエサ①=『粒戦』100㏄+『粒戦細粒』50㏄+『セットガン』100㏄+水200㏄+『GTS』50㏄+『バラケマッハ』50㏄+『軽麸』50㏄に『BBフラッシュ』パラパラ。
バラケエサ②(開く系)=『粒戦』100㏄+『粒戦細粒』50㏄+『サナギパワー』100㏄+水200㏄+『セット専用バラケ』200㏄+『セットアップ』100㏄
クワセエサ=『感嘆』10㏄+『コカコーラ』10㏄
「アタリは“バラケエサを入れてズバッ”か“抜けてすぐのアタリ”(下バリの位置を意識)。ハリスは37cmを25cmにしてみて問題が起こらなかった。25cmにできたということは、バラケエサを食い始めてくる距離間隔だ。もうハリスは、その役目を終えている。だからクワセエサを大きなハリにへばりつかせて食わす考えが持てる。清遊湖は、時間を追う毎に日陰が大きく移動する(桟橋を覆ってくる)。日陰になるとヘラブナが見えなくなるのだが、私の釣り座は最後まで日なたに恵まれた。魚群の隙間を打つようにしないと魚が沸いたほどだ。こういうことは想定内の釣況だった。そのため今期は“強いセット釣り”を求めて研究してきた。こうでもしなければ“だんご時合いの両だんご”には勝てないと思った。当日を例にすると、バラケを開かせるために『サナギパワー』を入れたブレンドパターンがあり、どちらがいいのか探った。決勝では、ハリを『A1角マルチ』3号へ重くした。さらに終了40分前にウキを太パイプ、B7cmへ交換。食い頃のバラケエサが入っていったのがよかったと思う。決勝のアタリは“揉まして揉まして入ってズボッ”のアタリ。セット釣りだと聞いて、ウキが小さいと思い込むのは先入観。そこをあえて大きなウキで正解を探る。(魚が)上にいるようで下にいなくなるから『セット専用バラケ』を多くしていく(100㏄を200㏄に)。決勝は『サナギパワー』の入った“開く系”のブレンド打ち始めて魚が寄っちゃったらエサを変更。それにしてもセット釣りのバラケエサを食ってくる魚はデカかった。上バリを食ってこないと成立しない釣りがある。それは『GTS』『バラケマッハ』『セット専用バラケ』のブレンドじゃないようなセット釣り。マルキユーM-1カップ全国へら鮒釣り選手権大会で“だんごマン”に肉薄した釣りができたと思っているが、最後は合わなくなったのは、まだウキが小さかったように思う。そこでG杯用につり処椎の木湖で使ったウキより、もうワンサイズ上でつくってもらった。イメージしやすいように従来品で説明するなら『シルバーブルー』系の太パイプといったところか。JCのとき山村選手が50枚を釣っており、私はG杯でそれを超えたかった。今日は63枚釣った」

準優勝=都祭義晃
サオ=『がまへら千早』9尺→『がまへら天輝』10尺
タナ=1m
ミチイト=サンヨーナイロン『VALCAN へらイエロー』1・0号
ハリス=サンヨーナイロン『APPLAUD nanodaX 魚戦王ハリス』0・5号 上20cm下30cm 固定
ハリ=上下『改良ヤラズ』7号
ウキ=『水幸 ロクゴー』5番、パイプトップ2目盛沈め、B7cm、足5cm
エサ=200㏄カップ使用『カルネバ』山盛り1+『凄麩』山盛り1+『バラケマッハ』山盛り1+水1を3分の1(あるいは半分)別ボウルへ取り分けて20回練り込み打ち始める。
「気温が低いとエサの仕上がりが違った。打ってみて触られながらも素直に入っていけばイイ感じにアタった。それを追いかけているときは釣りが雑になるので気になっていた。当然ながら、できれば早いアタリが理想で後の“上げ”は、エサをなじませたご褒美みたいなモノ。準決勝は9尺よりも10尺の方が魚が増えると思った。9尺のとき、だんごじゃ寄せきれないかなという印象があって、エサやセッティングは合っているから、そのまま同じでサオかなと思った。単純に長い方が魚が濃いと思ったんですよ。思い起こせば、試釣のときから充実していた。ムダにハリスを換えたりして行ったり来たりで結局落ち着かなくて釣れなかったという展開に陥るのがイヤだったので、攻め過ぎないようにしていた。だから前夜、ホテルの部屋で20cm30cmのハリスのみ準備を整えていた。あまり試釣で攻め過ぎちゃダメな気がする。釣行回数は週3回程度。今回は『がまへら千早』12尺→『がまへら千早』9尺→『がまへら天輝』10尺のロッドワーク。9尺では水面に出てくる魚の量が少なかったので、それだと簡単にエサが入ってしまう。水面の魚とタナの魚は比例していて、水面にたくさん魚が見えていた方がよかった。“1尺交換は2尺沖”の考えで、サオの長さは効果絶大。惜しむらくはスタートが出遅れた分だけ優勝と差が付いたのだと思う。(両だんごへの不安は? )日曜を耐えれば、月曜はイケると思っていた。しかし、もしかしたらやるかも知れないと思ってセット釣りの準備はしていた」



第3位=伊丹信人
サオ=『がまへら凛刀迅』9尺
タナ=チョウチン
ミチイト=VARIVASプロバージョン-V へら [道糸]1・5号
ハリス=VARIVASプロバージョン-V へら [ハリス]上1・0号10cm下0・8号20cmと22cm
ハリ=『ゴスケ』14号 下『A1角マルチ』8号
ウキ=艦長作(田尾作)B9cm 7・5mm径 グラスムク空バリで2目盛沈めのバランス。
バラケエサ=『バラケマッハ』3・5+『段差バラケ』0・5+『BBフラッシュ』1+水1
クワセエサ=『わらびどん』1+『特選わらび彩』1+水180㏄を鍋でつくり『わらび職人』に漬ける

「チョウチンは私1人だった。エサのタッチは軟らかくしたエサじゃないとダメで難しかった。試釣の土曜は良型ばかりで100枚くらい釣れた。誘いとかは掛けていない。1回上げさせてからスパッと入るアタリは型がよかった。入れて出るアタリほどヒット率は高くて、水中アタリがOKと聞いたので、それを2日目の3回戦で狙ったら、これが決まった。1~2回戦はそれに気づかなかったのは悔やまれる。2回戦の最後に30cmのハリスにして、3回戦も30cmで入ったがダメ、25cmを経て22cmにした。触っていて先端2~3目盛残しからのスパンとアタるケースは実に釣りやすかった。最初と最後に釣れたパターンは、気持ち軟らかめの大きめにエサを付けて、しっかりなじませ1~2回誘って1目盛出してドンのアタリ。振り返れば、チョウチンは1人だったから魚がいっぱいいた。9尺は触りが出ている位置がよくて、触りが長く出ていた。先ほど“よかった”と話した水中アタリには不安があって、実は下ずりを助長させる落とし穴があった。魚が下がってアタリが飛んでしまうといけないから、ここは勝負に出た釣りだった」


敬称略
イメージ 10