最も早い日没じゃない!? いまさら聞けない冬至について知っておきたい5つのこと


12/22(土) 21:51配信

ELLE ONLINE

 今日12月22日は、冬至冬至とは、北半球において1年の中で太陽の位置が最も低くなり、昼が最も短く、夜が最も長くなる日のこと。天文学上では、この日から春分(3月21日)までが「冬」とされているけれど、もうすこし深く、今さら聞けない冬至についておさらいしておこう。

 冬至っていつ?

2018年は、12月22日(土)午前7時23分(英国では12月21日午後22時23分)がその時間。日が最も長くなる夏至(6月)では日照時間が16時間38分あるのに対し、冬至では7時間50分と約9時間も短くなってしまう。

「昼間の光量が年間を通して変化する理由は、地球の傾斜に関係しています」とグリニッジ天文台のエミリー・ドレイベック=マウンダー博士。「この傾きは地球の四季も生み出しています。冬の間、北極点は太陽から離れた位置にあり、北半球では日の光が減少します。これにより、日照時間が短くなり、気温も低くなるのです」

つまり、冬至は1年の中で最も暗い日であるのと同時に、それ以降は、日が長くなり、夜は短くなっていくことを意味する。

 冬至の日は変わる?

冬至は必ずしも毎年同じ日であるとは限らない。12月20日~23日であるとされているが、20日や23日にくることは稀。「TimeandDate.com」によると、冬至が23日だったのは1903年以降なく、次にその日が冬至となるのは2303年だという。

 冬至が最も早い日没ではない!?

冬至は日照時間が最も短い日であるが、日没が最も早い日というわけではない。この違いは私たちの計時と地球の軌道の関係のためで、日没が最も早いは冬至の数日前にやってくる。

「太陽が最高点に達する正確なタイミングが、私たちの時計が12時を示す瞬間より10分早いために、日没の時間にも矛盾が生じています」と「メット・オフィス」は説明している。

 ストーンヘンジの重要性とは?

何千年もの間、ストーンヘンジは太陽の動きに合わせて冬至を記録する重要な場所であった。

ストーンヘンジは、至点と直線上で結ばれる先史時代の驚くべき環状列石です」と話してくれたのは、イングリッシュ・ヘリテッジのストーンヘンジ学芸員ヘザー・セビレさん。「ストーンヘンジは、冬至における日の入りと夏至における日の出という、1年の中で重要な2つの事象を太陽のサイクルの枠にはめるために新石器時代に形成されました。最近のダーリントン・ウォールズ付近での発掘調査では、ストーンヘンジを造り、使用していた人々にとっては、夏至よりも冬至の方が重要だったことが示唆されています」

冬至とは切り離すことができないストーンヘンジ。今年も、22日には冬至を祝うために多くの人たちがこの遺跡に集まることが予想される。「多くの人たちが、クリスマスやホリデーシーズンに向けて真冬の入り日をお祝いしますが、最も遠い地点から太陽が戻ってくることを特に祝福しているのは、ドルイド教徒や異教徒のコミュニティです」とセビレさんは加えている。

 冬至の祝い方は?

冬至は最も古い冬のお祝いの一つであり、世界中の様々な文化の中でも特に注目されている。

北欧では「ユール(Juul)」と呼ばれ、北欧神話のトールを讃えている。「太陽の復活を祝い、熱と光のシンボルとして“ユール・ログ”と呼ばれる薪を暖炉で燃やし、トールに捧げています」と、グリニッジ天文台はその祝い方を説明。現在でこそ、ユール・ログはクリスマス前夜に行われているが、元来は冬至の風習だったのだ。

他にも、中国や東アジアでは日の長さとポジティブなエネルギーの復活を祝う祝祭となっており、イランにおいては「ヤルダ・ナイト(Yalda Night)」と呼ばれ、1年の中で最も重要な祭の1つと言われている。この日のイランでは、家族が集い、豪華な食事を囲みながらイランで著名な詩人の詩集を朗読するのが一般的な過ごし方だそう。食事の中で特に重要なのがザクロやスイカで、その赤い色が命の輝きを表しているのだという。

(Translation: Ai Ono)

個人の意見

 仕事が終わったので、柚子湯へ入って就寝。
明日は親父の墓参、それから通常業務です。

 冬至だから、カボチャを食べて運気を上げるのだ~。