ごみ拾う釣り人に特典 きょうスタート―西伊豆町観光協


伊豆新聞
ごみ拾う釣り人に特典 きょうスタート―西伊豆町観光協
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ごみ拾いをした釣り人にプレゼントする割引券と「つり具のたかやなぎ」で引き替えできる中古ルアー

 ■温泉施設割引券や中古ルアー

 西伊豆町観光協会は4日、釣り人による海辺の美化活動を推進する「西伊豆釣り場クリーンプロジェクト」をスタートする。釣りの合間にごみ拾いに取り組んだ人に、町営温泉施設の200円割引券(町外の人のみ)、または中古ルアー引き替え券をプレゼントする新たな試みで、西伊豆の美しい景観の維持を目指す。

 同協会で専用の袋を受け取り、釣りの前後や合間に集めたごみを同協会に持ち込むことで割引券か引き替え券と交換できる。

 同協会に勤務する地域おこし協力隊の鷹野純也さん(37)が企画した。釣りが趣味の鷹野さんは、一部の釣り人がごみを捨てていくことや、それにより町民の中に「釣り人」に悪いイメージを抱いている人がいることに心を痛め、現状を改善すべく考案した。

 割引券は町営温泉施設の指定管理者・共立メンテナンスの協力で実現。町のPRを兼ねた企画のため町外の人限定だが、今後は町民の割引についても相談・検討していくという。ルアーは鷹野さんの私物で、約100個を用意。町内の釣具店に足を運んでもらうため、仁科の「つり具のたかやなぎ」を引き替え店舗にしている。

 鷹野さんは「西伊豆の美しい景観を守るとともに、プロジェクトを通じて『釣り人』が町民に喜ばれる存在となるよう、協力をお願いしたい」と話した。

 趣旨に賛同してくれる人に使用しなくなったルアーの寄贈も呼び掛けている。問い合わせは同観光協会〈電0558(52)1268〉へ。

 【写説】ごみ拾いをした釣り人にプレゼントする割引券と「つり具のたかやなぎ」で引き替えできる中古ルアー

個人の意見

 内水面においても、霞ケ浦湖岸の清掃活動に取り組むNPO法人「水辺基盤協会」(美浦村)代表の吉田幸二氏(67)が1995年から続けておられる、釣り人による湖岸清掃活動「霞ケ浦クリーン大作戦」などがあり、誰かが発起しないとこういう活動は始まらない。

 「西伊豆釣り場クリーンプロジェクト」も、これからだ。