韓国の「華川ヤマメ祭り」


1/14(月) 18:32配信 聯合ニュース

【華川聯合ニュース】韓国を代表する冬のイベント「華川ヤマメ祭り」の来場者が13日、開幕から9日で100万人を突破した。

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 昨年より3日早く、2003年の第1回以来、最短での100万人突破となった。また100万人突破は06年から9年連続となった。

◇「寒波のおかげ」 盛況は早くから予想

 早くから始まった厳しい寒さと積極的なマーケティングにより、イベントの成功は予想されていた。年初からの強い寒波の影響でイベント会場の華川川の氷の厚さは30センチを優に超え、川面が凍らない心配をすることもなかった。

 華川郡はヤマメ釣りのための穴の数を2万に増やし、予想される来場者の増加に備えた。

 華川ヤマメ祭りは韓国政府から5年連続で「韓国を代表する祭り」に選ばれ、今年は最高レベルの「グローバル育成祭り」に選ばれるまでになった。

 開幕初日の5日は約14万3000人、開幕から2回目の週末となった12日には過去最多となる約23万人が来場した。

 イベントに使われるヤマメ(23日で約180トン)はすべて養殖場で育てられたもの。おとなの腕ほどもあるヤマメを釣り上げる様子は世間の注目を集めるのに充分だった。 

 崔文洵(チェ・ムンスン)華川郡守(郡の首長)と郡の職員は今年、イベント準備のために約10カ国・地域を訪れた。また国内でもイベントのポスターを高速道路のサービスエリアに届けたほか、全国の500の旅行会社を訪れた。国内外の記者を対象に説明会を開催し、海外記者クラブのための広報ブースを運営した。

◇韓国の冬のイベント文化をリード 「商品券」が最大の貢献

 華川ヤマメ祭りは韓国の冬のイベントに新しいトレンドを作った。特にイベントを通じて地域経済を活性化させる可能性を示した点で意味が大きい。 

 スキーやスノーボード中心の冬季レジャーは華川ヤマメ祭りの成功がきっかけとなり、雪上から氷上に舞台が移り始めたと華川郡は評価する。

 人口約2万7000人の小都市の産業構造も変化させた。農業中心の産業構造はイベントの成功により変化し、地方の小都市ではあまりみられないチェーン店などが出店するようになった。また農業従事者はイベント期間に販売するための農作物を栽培し、高齢者はイベントで使われるイルミネーション用のランタン作りに参加するなど、年間を通じて一定の収入を得た。イベント期間中の直接的・間接的な雇用効果は約2500人に達すると推計される。

 養殖産業にも影響を及ぼした。全国19か所の養殖場で育てられたヤマメ約180トンがイベントで使われる。

 地域経済の最も寄与したのは祭り商品券だ。華川郡はヤマメ祭りの有料プログラムの料金の一定額を商品券で還元し、地元の商店街などで使えるようにした。今年も開幕8日目の12日の時点で約10万2000枚の商品券が流通した。 

 専門機関の調査の結果、イベントによる直接的な経済効果は1000億ウォン(約96億円)に達することが分かった。

◇外国人観光客が急増 グローバルなイベントに

 国内外の報道機関により祭りの名は世界に広まった。政府から「グローバル育成祭り」に指定されているイベントは華川ヤマメ祭りだけだ。華川郡は国際フェスティバル・イベント協会(IFEA)の都市会員にもなっている。

 華川ヤマメ祭りの様子は海外メディアを通じ、数十カ国に伝えられた。来場者が凍った華川川に開けられた約2万個の穴から釣り糸を垂らしている様子や、ヤマメのつかみ取りの場面などが紹介された。 

 華川郡の推計によると、開幕後、来場者のうち外国人は約8万1000人が訪れ、13日には1万人が訪れた。

 崔郡守は「来場者数も重要だが、1泊2日で滞在して祭りを楽しむ観光客の誘致による地域経済への寄与も重要だ」とし、「今後パッケージ旅行の商品を作るなど質的成長に焦点を合わせたイベントにしたい」と話した。 

 華川ヤマメ祭りは27日まで開催される。

個人の意見

 釣りが好きなのは分かった。