チョコの代わりにあげたい焼酎!おすすめ厳選5種


2/12(火) 20:45配信

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◆チョコが好きじゃない男性には、焼酎を贈ってみては?

バレンタインデー。日本国中でチョコレートが飛び交う日。でも、「チョコレート好きじゃない」という男性も案外多い。そんな時にプレゼントしたいのが、やっぱりお酒。ここでは、チョコレートの代わりに贈りたい焼酎おすすめ5種をご紹介する。ふわりとチョコレートの香り漂う焼酎から、本格焼酎好みの通が満足するもの、プレゼントにピッタリのプレミアム焼酎、バレンタインデーならではの限定焼酎も発見した。
◆天使の誘惑(芋)

芋焼酎初心者にも愛される洗練された味わいの「富乃宝山」で知られる鹿児島吹上の西酒造。数ある商品の中からバレンタインデーにおすすめは、ずばり「天使の誘惑」。女性から愛の告白ができるこの日には、女性のあなたからお目当ての人をしっかり「誘惑」してください。この日はあなたが「天使」ってことで。

この焼酎、芋焼酎の中では珍しい長期熟成酒。初めの5年間をタンクで後の3年を樽で熟成させるという、味わいのバランスを考え手間暇かけた熟成をしている。アルコールは40度。ウイスキーなどと同じなので強い方はストレートで。オンザロックもいい。また、この商品は季節限定発売。そう、今はちょうど発売シーズン。この機会を見逃すな!
◆兼八(麦)

今やプレミアム焼酎の代表となった麦焼酎「兼八」。焼酎の中でこれが一番好きという人が大勢いる。飲みやすい麦焼酎が多い大分にあって大正8年(1919年)より濃厚タイプを手造りする四ツ谷酒造のメインアイテムだ。

いつでも人気の焼酎だけど、バレンタインデーにもやっぱりお勧めしたい。だって、「麦チョコ」の風味がするんだもん。麦八は麦チョコといったのはどうやら私みたいだ。これは今でも変わらない。香りは香ばしくふうわり甘く、口に含めばなめらかで甘美、余韻にも上質のカカオやブリオッシュみたいな心地いい風味が長く長く残る。ああ、幸せの味。

チョコレートが苦手という人ならこれ一本でチョコレートに変わる味わいとしてプレゼントできる。チョコが好きという人ならば上質のボンボンショコラと一緒に贈ろう。香ばしく甘く魅惑的な大人のマリアージュを体験できる。庶民派ならば、はい、麦チョコとともにね。楽しいハーモニーで、会話が盛り上がること間違いない。

◆特別限定酒 大石(米)

球磨焼酎大使としてバレンタインデーにお勧めしたいのは米焼酎の樽熟タイプ。米焼酎は、どれもが軽くて癖がなくて飲みやすい……ではない。「大石」は濃厚な米の旨味を持った焼酎をシェリー樽やコニャック樽で熟成させ、リッチでゴージャスな味わいに仕立てた米焼酎だ。

とくに「特別限定酒 大石」は淡く美しい琥珀色に、まるでモルトウイスキーのような芳醇な香り、滑らかな舌触りに長い余韻。米焼酎の概念が一気に変わる。清らかな水と良質の米を使い明治5年から脈々と続く伝統手法で生み出す球磨川上流の大石酒造の熟成酒を知ってもらいたい。

合わせるのはガトーショコラだ。おしゃれでしょ。小ぶりのショットグラスに注ぎ、食後にどうぞ。男性だけでなく女性の心もつかんじゃうかもしれないよ。
◆カカオ焼酎 リトルキス(米・カカオ)

見つけてしまった。バレンタインデーのためにあるような焼酎を。カカオの香り漂う焼酎、その名も「リトルキス」。アマ~イ。造り手は鹿児島、東酒造。芋焼酎のほか、鹿児島伝統の地酒(じしゅ)「灰持酒(あくもちさけ)」を造る伝統蔵だ。

焙煎したカカオマス(ココアやチョコレートの原料になるもの)を使用した焼酎で、ベースは米焼酎。リトルキスの由来は「焼」=「小」=リトル、「酎」=チュー=キスである。これまたバレンタインデー向きじゃないか。焼酎とは言えアルコールは16度。日本酒と同じくらい。冷やしてそのままでもいいしオンザロックでもいい。もちろんチョコレートを添えることを忘れないでね。
黒糖焼酎 FAU(ファウ)

焼酎をバレンタインデーに贈るなら黒糖焼酎を忘れてはいけない。チョコならぬ黒糖。甘い思いを伝えるならこれでしょ。軽快な黒糖焼酎「れんと」で知られる奄美大島開運酒造が生み出す「FAU」はまさにバレンタインデー向きに造られた本格焼酎だ。

「想いを伝える1万本のラブレター」をキャッチフレーズに毎年1万本を生産。2月14日に蔵出しをする限定商品である。台風に負けずと育った宇検村(うけんそん)産のサトウキビを使用し常圧蒸留後に「初留取り」(蒸留の最初に出てくるアルコール分の高い焼酎)したもの。アルコールは44度。オンザロックか、そのまま冷凍庫で凍らせてパーシャルショット(キンキンの冷たい状態でグラスに注ぎ飲む)がいい。

ちなみにFAU(ファウ)とはFrom Amami Ukensonの頭文字。毎年1回の発売なのでヴィンテージ付き。今年のヴィンテージは2月14日発売だけど、以前のヴィンテージはネット購入が可能。こちらを贈るのも手。

さてさて、いかがだろう。いつも飲んでいる焼酎とは一味違ったものが多くなったが、ともあれバレンタインデーだ。日頃とは印象の違う酒を贈ってこそ、インパクトがあるというもの。それに、贈るのはお酒。できるなら、贈った相手とともに封を開けて一緒に飲みたい。チョコレートとお茶やコーヒー紅茶ではできない話もでてくるだろう。それでこそ大人のバレンタインデーってもの。頑張って! 楽しんで!

友田 晶子(日本酒・焼酎ガイド)

個人の意見

 バレンタインデーには何も期待しない。