だから“ラーメンうんちく男”は嫌われる 被害者たちの本音


3/1(金) 16:00配信

マネーポストWEB

 毎日食べるほど熱狂的ファンがいるラーメン。「ホットペッパーグルメ外食総研」によると、平成で一番行列経験のあるグルメは「ラーメン・つけ麺」(52.1%)が断トツという結果で、その熱量がいかに大きいかがうかがえる。

 多くの人に愛される“国民食”とあって、「ラーメン巡り」を趣味にしている人も少なくない。趣味としては比較的お金がかからないうえに、ラーメンが嫌いな人は少ないことから、初対面の人との会話の糸口としてもうってつけだ。30代男性会社員のAさんもその一人。

「出張が多い仕事なので、都内のみならずご当地ラーメンをめぐるのも楽しいひととき。『あの店うまかったよ』など同僚と情報交換をしたり、最近ラーメンが好きになった女性部下にも、“テッパン”のお店を教えてあげるなど自然と交流が生まれていいですね。取引先のキーマンと打ち解けられたのも、ラーメンの話で盛り上がることができたおかげです」

 ラーメンの恩恵にあずかるAさん。それだけに「面倒くさい」というのが、ラーメンへ愛が空回りする“うんちく男”の存在だ。

「一方的にラーメンを語り続ける男性って、けっこういるんです。やたら、『家系っていうのは~』『あそこのラーメンは加水率高めでツルっとしていて~』などラーメン用語を使っては、それを解説するという……。カウンターでは、店主に『これ、味変えたでしょ?』などと言って常連ぶる人も。本当にやめてほしい」(Aさん)

 一方で女性はどう思っているのだろうか。アニメ『ラーメン大好き小泉さん』を見てから、ラーメン好きになったという20代女性会社員・Bさんはこう語る。

「付き合っていたバンドマンの彼がうんちく君でした。最初は『この人すごい!』って黙って聞いていたんですが、今思えば、ウザかった (笑)。最近デートしたラーメン好きの男性も、聞いてもいないのにうんちくを語ってきて、やっぱり“ないな”って確信しちゃいました。無化調だからどうのこうのとか、知らんわと。好みか、そうでないかくらいでよくないですか? ラーメンは黙々と食べるタイプの人がいいな」
 Bさんは、当時交際していた彼について、「ラーメン評論家気どりの食レポ的な語り口」が厄介だったと振り返る。

「彼はたいてい、入店して席に着くと、最初にお店のメニューのコンセプトとか、産地のこだわり、店員の湯切りのクセなどを話してくれました。ラーメンを食べていると、『二郎系を意識してるのかな、これもインスパイア系と呼べそう。俺はやっぱ乳化系スープ派だな』『この魚介系の出汁はいい感じだけど、具材との相性がミスマッチだね。でも、素材の甘さが感じられて俺としては~』『これエモい味だね』『ラーメンは俺にとってエナジードリンクだから』とか……。かなり“中二病的”な発言ですよね。当時、ちょっとカッコいいと思ってしまった自分が恥ずかしいです」(Bさん)

 ラーメン好きにしてみれば重要なことでも、それを語ると、相手によっては“ウザい”と思われるかも。語り合える相手ではない時は、食べることに集中した方が良い?

個人の意見

 自分が美味しいと感じる、その価値観を伝えたいだけなんです。
めったに、食べられないくらい不味いものはないけれど、好きな味があるだけ。