焼津に「釣りガール」集まれ! 6月15日に大会


5/30(木) 11:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 参加者を女性に限定した海釣り大会が6月に焼津市で開かれる。企画したのは市地域おこし協力隊三浦愛さん(32)=同市=と会社員鈴木聖美さん(29)=静岡市葵区=の2人の「釣りガール」。「男の世界」とのイメージが強い海釣りだが、女性にも楽しみやすい環境をつくろうと奮闘する。

 大会に参加予定の団体職員沢野華世子さん(23)=静岡市清水区=は今月中旬、2人から釣りの仕掛け作りを教わった。三浦さんが企画した初心者教室で今月、“釣りデビュー”したばかり。船酔いの洗礼を受けたが、「できないことに挑戦するのは面白い。今度こそ釣りの喜びを味わいたい」。6月の大会に雪辱を期す。

 2人は「男性が大勢いる中で参加するのは抵抗があるはず」と考え、女性限定の大会を思い付いた。釣り具を貸し出し、初心者を歓迎する。釣りを新たな観光資源にと考える市がバックアップし、地元企業や釣り具メーカー約30社が協賛する。

 国内の釣り人口は減少傾向が続く。業界団体が活路を見いだすのは、男性に比べて圧倒的に少ない「女性アングラー(釣り人)」の開拓だ。三浦さんは「参加のハードルを下げて、いかに最初の一歩を踏み出してもらえるかが大事」と話す。鈴木さんは「釣りの魅力は抜群。きっかけさえあれば、私のように釣りにはまる女性は増えるはず」とみる。



 ■釣り人口 女性20.4%に増加

 日本生産性本部の「レジャー白書」によると、国内の推計釣り人口は2017年で640万人。ピーク時(1983年)の3分の1以下に減った。一方で、釣り人口に占める女性の割合は、2006年に14.2%だったのに対し、17年は20.4%と増加傾向にある。

 釣り用品メーカーでつくる日本釣用品工業会(東京都)の担当者は疑似餌の性能が向上し、釣りがアウトドアスポーツとして確立されたことなどが女性割合増加の背景にあるとみる。

 同会は、10年からイメージキャラクター「アングラーズアイドル」を毎年選出している。釣りにファッション性を取り入れ、女性が興味を持つ動機付けにしている。レジャーが多様化する時代、釣りは女性ファンを増やせるのか。担当者は「釣りのイメージは昔の『3K』から『かっこいい』に変わりつつある。今後は釣り場での女性用トイレの整備やレンタル用品の充実が重要になる」と指摘する。



 <メモ>三浦愛さんらが企画する「駿河湾レディースカップ」は6月15日午前8時半~午後1時半、焼津市の大井川港で開かれる。4隻の遊漁船に分乗し、アジ、サバ、マダイなどを狙う。参加費1万円。釣り具の貸し出しは3000円。雨天の場合は22日に順延する。定員40人。希望者は6月5日までに申し込む。問い合わせ、申し込みは三浦さん<電070(3875)8852>へ。


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個人の意見

>釣り用品メーカーでつくる日本釣用品工業会(東京都)の担当者は疑似餌の性能が向上し、釣りがアウトドアスポーツとして確立されたことなどが女性割合増加の背景にあるとみる。

 ヘラブナ釣りは、ずうっとプランクトンの疑似餌ですが、いかがでしょうか。