大吟醸と吟醸の間に「中吟醸」

 お酒のラベルに記載されている精米歩合とは「白米のその玄米に対する重量の割合をいうもの」だそうです。磨くほどに、米の外殻から生じる雑味がなくなるといいます(吟醸香は、吟醸酵母によるもの)。
 自分らは表ラベルの名称と、裏ラベルに表記されたお米の磨き具合から、特定名称酒であることを確認しますよね。

 ざっと挙げると、

普通酒 73~75%程度
本醸造酒 70%以下
純米酒 70%以下=05年1月1日から規定なし。米と米麹だけを原料にした清酒であればok=

特別本醸造酒 60%以下=「吟醸造」とも呼ばれる「特別~」=
特別純米酒 60%以下=「吟醸造」とも呼ばれる「特別~」=

吟醸酒 60%以下
大吟醸酒 50%以下

 特定名称酒の表示は「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」で定められており「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」「大吟醸酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「特別純米酒」「特別本醸造酒」の8種類以外、認められていません。

 ・・・でも、たまに「中吟醸」というものに出会います。

 試飲会などでも数年前から「これは、俗に言う中吟(チュウギン)です」と出されました。
一応、中国銀行じゃないですよ(わかっていますか、そうですか)。ネット検索しても、結構該当します。
 見ると、精米歩合が55%の清酒ですよね。なるほど、精米歩合吟醸酒大吟醸の間です。
夜と朝の間に、ひとりのわたし~♪はピーターの唄ですが、吟醸と大吟の間に特定名称ではないのですけれど、もうひとつの酒があったんですね。

 ちなみに、家庭用精米器で3~7分搗き(づき)なんて、精白具合を変えられるから一概には言えませんが、自分たちの食べているご飯は、精米歩合で言ったら90~92%のものらしいです。
 大吟醸は半分以上もお米を磨いてしまうんですから、贅沢なものなんですね。