第10回仁勇蔵祭り

 本日は、毎年恒例の「仁勇 蔵祭り」です。

神崎工場
〒289-0221 千葉県香取郡神崎町神崎本宿1916

鍋店(なべだな)株式会社
http://www.nabedana.co.jp/

長蛇の列ができ、開始時間を10分早めたようです。
 
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まずはライトボックスの上に置かれたを、ルーペで見ました。

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 菌糸の様子が分かるでしょうか? 

 さて、大型タンクの方へ行きます(?瞼場は後ほど)。
今年は、表面の様子が分かりやすい状態のものが見られました。

 泡なし酵母(末尾二桁01)を除き、普通の酵母の場合には、糖化と発酵の進行で醪の表面状態が変化します。段仕込みの「留め」後2~3日経過すると、画像のような数本の泡の筋が表れるのです。
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 これが筋泡(すじあわ)です。

さらに1~2日経つと、広がるように白くて軽い「水泡(みずあわ)」が出て、岩のような形の岩泡(いわあわ)に変化します。

 その岩泡の次は高泡(たかあわ)となります。

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 筋泡、水泡、岩泡の状態を経て、最も高まった時期の泡です。
高泡は、本泡(ほんあわ)、本高泡(ほんたかあわ)ともいわれます。
これが数日間持続した後、落泡(おちあわ)に入り、
シャボン玉のような泡が出ます。
これは「玉泡(たまあわ)」と言うそうです。
 さらにその玉泡が消え、
醪の表面が現れた状態は「地(じ)」と呼びます。

 地には数々の状貌があり、
醪の表面に何もないと「坊主(ぼうず)」、
薄い皮が浮かぶときは「チリメン泡」あるいは「薄皮(うすかわ)」、
米粒が厚く浮かんだら「厚蓋(あつぶた)」「飯蓋(めしぶた)」等と呼びます。

ちなみに、そんな醪の状態をこんな形でも見せてくれました。
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 分かりやすいし、香りも嗅げます。
今年は、展示物のクオリティーが高いです。

 それはそうとして、個人的に今回好奇心を刺激されたのは、これ。

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 黒麹の日本酒です。

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 味わいはクエン酸の影響で、日本酒とは別物の酸味の効いた「醸造酒」という感じ。
実験醸造でしょうけれど、面白い試みですね。

ちなみに限定販売の製品も数種類あり、
牧場の乳搾りを彷彿とさせる光景で「瓶詰め即売」をしていました。
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 この販売テント前から場内中央の売店を回るように、軽く100人くらい並んでおり、1本だけというのは返って珍しく、何人も4合瓶6本入りの段ボールケースを2箱とか・・・そういう大人買い(酒だから当たり前? )をしていました。